INNOCENTI 120SLのヘッドガスケットを交換した。
飯能の坂道発進が辛かったのでエンジンにトラブルが発生していることが明確になった。プラグを抜いて2,3番が変化がなかったし、圧縮もおかしかったので、ガスケットだろうねえということでヘッドを取り外すことにした。
いつもデスビを付け直すときに1番ってどこだっけ調べるので、今回は元の状態を記録しておいた。
前側のメインスタットの4本が抜けなかったので、ヘッドが固着してなかなか外れなかった。いろいろ事故はあったけど何とか外した。メインスタッドが外れてくれれば簡単なんだけど、今回は無理に抜かなかった。
ヘッドを外したらすぐ問題がはっきりした。2-3間のガスケットが吹き抜けていてつながってしまっていた。この黒いガスケットはERA TURBOの時も抜けたことがあって、あまり好きではない。
ヘッドも見てみたけど、1,4番にカーボンがいっぱいついているけど、2,3番は綺麗で、かなり初期から抜けていたか、爆発しなかったのでガソリンに洗われて綺麗になったかどちらかだねえ。
ヘッドとシリンダーを綺麗にしないとガスケット交換ができないので、外れなかった4本のスタッドも外した。ヘッドに固着していたので外れれば、簡単にスタッドを抜くことができる。
ヘッド側にもガスケットのごみが付いているので綺麗にしないといけない。ここは平面がでないとまた抜けてしまうので丹念にごみ取りをしていく。
一通り、綺麗になったので、シリンダーにすべてのスタッドを取り付ける。
今回、ガスケットは黒のタイプにしないで、昔のスタイルが復刻されていたので買ってあったのでこっちを使ってみることにした。
ヘッド面も丹念に綺麗にして、確認する。
規定トルクで、2回に分けて締めていく。最初は全部を32Nで締める。次にメインスタットを74N締めた。規定は68Nとのことだけど、ボルトを強化タイプにして、70N以上で締めた方がよいとみつさんが言っていたので、それを踏襲した。
これで、補器も含めて全部の処理が終わったところ。
ヘッド外しで事故があったエア抜きのバルブ。ヘッドが外れなくて力をかけたら折れてしまった。これはロウ付けなので専門業者に対応をお願いしないといけない。
エア抜きのバルブはヒーターを使わなけばいらないで、適当にふたを閉めて応急修理とした。
再度、2,3,4番の圧縮を計り直して9kg/cm2以上になったので修理がうまく行っていることを確認できた。
しかしさらに問題が見つかる。エンジンは元気になったけど、チャージランプが消えなくなった。飯能のトラブルの時に気が付かなかったけど、バッテリが上がりも一因だったのかもしれない。まあ、ここはオルタを交換するしかないので、とりあえずやるしかない。
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