みつさんからタータンのATのインジェクションのバッテリ上がりの相談を受けた。
インジェクションのATがバッテリ上がりで不思議な現象で困っていた。みつさんは電気系はあまり得意ではないからねえ。話を聞いていると、エンジンキーを入れてエンジンをかけると、コイルの電源が落ちないとのことだった。バッテリーを切らないとというかカットオフスイッチをつけて、対応していたとのことだった。まあ、原因を見てみましょうかってことで、府中に行くことにしたけど、日曜日は、青梅マラソンだった。。。。うちはもろ市内なので、いたるところが通行止めで車で青梅を抜けるのは非常に大変で、空いている道を探して抜け出さないと市内を出れないだよねえ。
ERA TURBOの修理マニュアルをRoverが元気なころに買っていたけど、これにSPI編もあったなあと思って、配線図を見てみた。コイルの電源を制御しているのは、メインリレーであるけど、この信号を作っているのはECUの4番ピンであることが分かった。メインリレーはバッテリーからの常時電源をソースに、コイルをはじめとした、いろいろなデバイスの電源のON、OFFを制御していることが分かった。このラインが切れなかったら、バッテリは上がるねえとみつさんに話をした。
実際、そういう動きをしているかのか府中に確認してきた。ECUの4番からリレーに切れているラインを調べてみた。バッテリを解放したときの状態。ここは12.8Vでバッテリ電圧になっているので、これならリレーは切れている。
キーオンにするとメインリレーのコイルにECUがGNDに引っ張ることで、1.3Vになりリレーがオンになる。これでコイルの電源が入ることになる。
キーオフにしても依然2.0Vなので、GNDへ引っ張られることで、リレーはオンになりっぱなしになる。バッテリを切り離さない限りリレーが切れないのでバッテリが上がってしまう。本当は、キーオフにしたらGNDに引っ張らないで、電源電圧になるのが正解だけど、GNDに近い状態になっている。このことからECUの4番からこの信号が出ているので、ECUの動きがキースイッチに連動していないことが分かった。
電源が入ると動いてキーを切っても切れないから、ECUが暴走しているのかなと思ったので、ケーブルを作ればECUの状態がわかるので見てみることにした。Windows10にMEMS gaugeを入れて、シリアル経由で見ればわかる。このケーブルは5千くらいで手に入る。
ケーブルは下記のものをそろえれば作成できる。
タイコーエレクトロニクスアンプ カプラ+ゴム栓 172201-1
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タイコーエレクトロニクスアンプ 端子 10個入り 170280-1
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DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル
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コネクタの接続は オレンジ、黄色、黒を使う。 その他は不要なのでカットして他の線と触らない様にテープなどで絶縁処理する。接続は
1番が黒 2番が黄色 3番がオレンジ
実際に府中で動かして見たけど、問題なくステータスが読めた。このためMEMSは暴走していない。まあ、エンジンが動いているだから問題ないよねえ。いろんなステータスがリアルタイムで見えるのはちょっと面白い。まあテレメトリーみたいなものだろう。結構動きに感動して写真を撮るの忘れたのがご愛敬だけど。一応別のラインで調べたけど、キーオンのステータスが入っているのは、11番ピンだけどそれは問題なく入っていることが確認できたので特に問題ない。エアコンの配線が怪しいとのことだけど、配線図がないので良くわからないだよねえ。ECUの問題の可能性が高いから、交換か修理できるのかを模索するとのこと。
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