既存のNASの残りが1TBを切ったので40TBのTrueNASを構築した。
今使っているバッファローの8TBのNASの残り容量が1TBを切ってきたので、新しいNASが必要だなあと思っていた。併せて、Hyper-Vで使っているiSCSIのストレージと、Torrentのストレージも統合しようと思った。こうなると相当な容量が必要になってくるので、新たに買うとなるといい値段になりそうだねなあと思ったので、残り物のサーバーとNASアプライアンスを組み合わせて安価なNASを作ることにした。余っているサーバーを漁ってみたけど、ストレージするには水冷モデルだったり、UPSがついていたり、HDDをいっぱい積みたいという感じにはならずいまいちだった。
仕方ないので、安いサーバーがないかなとヤフオクを見ていたら、Windows Storage Server2016を積んでいる、iStorage 100thが2Kで売っていたので、HDDが4台積めるし、Windowsが動くので普通のPCにも使えるのし、何しろ2Kなら文句はなかった。早速、NASのアプライアンスのTrueNASを入れて動かしてみた。
デバイスの認識でOn-Board RAIDでエラーが出ていたので、今回は利用しないのでAHCIに設定変更する必要が出てきた。最初はBIOSのメニューで変更するのかと思ったけど、変更できず、On-RAID RAIDからの変更はHWのジャンパー変更が必要だった。必要な情報は、側板にあるので確認して変更した。
BIOSにAHCIが現れたので、TrueNASも認識して特にエラーはなくなった。
TrueNASはOS入れるところと、データを入れるところを分離する必要がある。今回OSを入れる部分は、PCI-EにM.2.SSDを刺さるボードを入れて、M.2.SSDにTrueNASを入れることにした。あとは、データ用にSASコントローラーを用意した。TrueNASはZFSという強力な分散ストレージがあるんで、RAIDボードにまかせるより、TrueNASに管理させたほうがいいので、SASコントローラーを用意した。
今回用意したのは、10TBのNL-SASドライブだ。SASはサーバーで使われる高信頼性ドライブで一般的に使われるSATAより上位の者。また、普通のPCでは利用できないので、使い道が限られているので容量のわりに安価にヤフオクで買えたりする。今回は4台用意したけど、40TBで40K強ほどで買えた。
ドライブは、10TBのNL-SASが4台で40TB SASのコネクターはSATAと互換性がないので、刺さらない。SASコントローラー自体は、SAS/SATAも両方使えるだけど。
iStorage100thは3.5インチのHDDを4台積めるわりに小さな筐体なので便利だ。
4HDDを繋いでTrueNASのPoolをRAID5で作成してサクッと認識させた。
ネットワークの設定は、iStorage100thは2本のLANがあるので、チーミングさせたけどこれは設定にはまった。チーミングの方法にLCAPがあって、これを選ぶには対応するHUBが必要なんだけど、iStorage100thにつながっているHUBは対応していなかった。このため、LCAPからバランスに変更して、チーミングができた。一応2本のLANが束ねられた形になっている。
あと、Hyper-V用の外部ストレージとして、iSCSIがいるので、5TB分用意した。
TrueNASはメモリを入れれば入れるほどいいので、今回は32GB用意した。
一通り動いたので、バッファローのNASから、6TBのデータを移した。40MB/sほどの転送性能だったので、まあ、ここはお盆の3連休を利用して二日ほど転送に時間がかかった。
次に、Torrentの機能を立ち上げようと思ったけど、TureNASが13-2 Release was not foundとエラーが出て、インストールできなかった。13-2 Releaseの環境がないからだ。
このため、SHELLから下記のコマンドを打ち込んで、13-2 RELEASEの環境を作ってやる。41番を選択する。
iocage fetch –root-dir /pub/FreeBSD-Archive/old-releases/amd64/ –server ftp-archive.freebsd.org
Rlease 13-2の環境ができた。けど、注意がでてこの環境はEOLだとか出ていてちょっといまいちかなと思い始めた。
iocageでRelease13-2を作る必要があるのでshellを動かしたが、EndofLifeが気になる。 RELEASE13-2の環境ができたので、NETADATAが入れらた。NetDATAが起動したけど、使っているVersionが古いと警告が出たり、Networkのスループットが取れていないとかいまいちだった。
NASなんで安定板のいいかと思って、TureNASのCOREを選択したけど、いろいろなものが古いものが使われていることが分かった。TureNASCoreとScaleの2本立てで、Scaleはdebianベースで主軸はこっちのようなので何かあっても対応しやすいので、Scaleにアップデートを決心した。24.02LTSのDragonfhishを選択した。
アップデート中。全部引き継がれるわけではないと出ていたけど、まだ細かい設定をしていなくデータは引き継がれるのでアップデートを実施した。
アプリのインストールを実施したけど、Coreのように環境作成からということもなく、アプリもさくっと入った。注意する点はDatasetにアプリ用の領域を作る必要がある。CIFSの領域にqbtorrntを領域を重ねたかったので、CIFSの領域にAPLSのデータセットを追加する必要があった。最初は、アプリを入れるときにUIDの指定があったので、CIFSのUIDを合わせばよいと思っていたけど、一見うごいているけど、qbtorrentがCIFSの領域に書き込めなくてはまってしまった。
あと、qbtorrentのインストール法の紹介記事では初期パスワードは、adminadminって紹介されているけど、今は仕様が変わって初期パスワードは自動生成になったようだ。初期バスワードは、イントールLOGの中に書いてあるので、インストール後必ず、LOGを拾ってきてログインパスワードを確認して入る必要がある。
これで、qbtorrentも動くようになった。
これで、各ストレージがカツカツで困っていたけど、かなりの空き領域を確保ししつ、3台のストレージを一台に集約できたのは大きい。
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