フライホイールを外して、デトミニのエンジンをばらした
フライホイールプーラーを使って、デトミニのフライホイールを外そうとしたけど外れない。ミニスポーツのかなり厚みのあるプーラーが変形して壊れた。
ロングスピンナーで締め上げていたら、変形してねじ穴がダメになってしまって、壊れた。
この厚みで、曲がるとかありえない。これ以上ねじが入っていかない。反対側にして再度やってみようと思ったけど、これだけねじが固いと意味がないというかプーラーが壊れた。フライホイールがクランクに固着してしまっているようで、みつさんに助けを呼んだ。やっぱり使っているツールが違う、KADと同じ仕様のものだ。また、ポイントは、ねじの頭をたたくのではなく、フライホイールの根本側をたたくのがコツだそうだ。この部分が固着しているので、ここをたたくことで、外れるケースがあるそうだ。10発くらいたたいて、外れた。
やはり、クランクを見ると固着の跡が、まあ、この程度なら問題ない。
ピストンを外して、3番と4番シリンダーを見ると、やはり大きな傷がある。でも、この傷をみると、ピストンピンの傷としか思えない。
実は、4番シリンダーの傷が大きいことが分かった。
外したピストンを見ると、ピンがかじった感じはなく全然ピストンに問題ない。また、メタルも全然傷がなく、オーバーサイズが入っているわけではなく。かなり程度の良いものが入っていた。
別の向きを見ても問題ない。実は、このピストンスカートがなくちょっと変わっているねえ。と言っていたら、かなりレアものの鍛造ピストンらしくお宝品だそうだ。これは使えそうだ。どうやら、今回トラブルが起こったんではなく、対応しないでそのまま組んでしまったのではないかとのこと。クランクや、ミッションケースもインジェクションのものが使われており、クランクが折れて壁面を傷つけたけどなんの対処もしないで、組んでしまったのではないかとのこと。これでは、本来のパワーが出ない。
カムは、KentのMD310が使われていて、FULLレースカムだ。これは、使いにくいので、MD286くらいに交換する予定。
ミッションもスレートカットギアが使われていた。
もちろん、LSDが入っているけど、どうもFINALのギアは、3.7なので、3.9以上になるように交換予定。
まあ、もともとブロックの傷をどうするか検討するためと、エンジンのスペックが知りたかったけど、チューニングされたエンジンであることは分かった。しかし、クランクやフライホイールにバランス取りされていないなど、ちょっと不可解な点もある。コンロットの削り方もも変だとのこと。しかし、問題はシリンダーの傷で、元のピストンは+40が入っている。狭山のマツオエンジアリングに寄って調べてもらっただけど、+60でも傷は消えないだろうとのこと。お宝のピストンを使ったほうがよいということで、ライナーを制作して今のピストンを生かす方法がいいだろうということになった。ノーマルのライナーはうちにあるけど、+40のピストンを入れるライナーが製作できると思わなかった。まあ、復活の方向性が見えたのはよかった。でも、シリンダーの傷を見なかったことにしてエンジンを組んだろうとのことだけど、ちょっとひどいねえということになった。
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