Archos JukeBOX6000 HDD搭載型携帯MP3プレーヤ


1月10日
 去年からの宿題のJB6000の正常化であるが、Archosのサイトから、Firmwareの4.12aがリリースされた。MP3.COMの掲示板でもAcrhosのエンジニアがでてきて、事態の収拾を図っているみたいで、期待持てそうなFirmwareだった。しかし、私の持っていた機器は、3.18をベースにしたFirmwareが実装されたいたが、上げたらLCDの表示が出なくなってしまった。げ!NEO35の二の舞なのかなと思ったが、テックサポートの連中と話したら、LCDのコントラストが不正なためで、実際にはFirmwareのアップデートは正常にいっているそうである。まあ、ブラインドタッチでLCDのコントラスト表示を選択して感度を上げたら,うまく表示できるようになった。これによって私が気になっていた下記の点が最善された。
  1)Volumeの大さっぱすきぎる選択がまともな音量調節になった。
  2)BASSを+2以上するとがりがり音がなっていたが改善した。
  3)Repeatモードにすると、しばらくすると曲がループしてしまう問題がなおった。
 しかし、電源を短時間でONにすると電源が落ちないAuto power OFFループの問題は改善できていなかった。これって、気になると気になるので、Acrhosに聞いてみたら、BASE Firmwareを4.09以降にしないと改善しないとのことで、交換と相成った。交換してもらって、Firmwareはベースが4.09で、本体が、4.12aになったが今のところ気になる大きな問題は見つかっていない。まあ、もらって、4時間くらいしか動作していないけど。劇的に品質が改善したので、これは結構いいかも知れない。安いし、小さいし、使い勝手が良くなった。それと、ディレクトリ渡りはどうやらPlay LISTを作成すれば出来そうである。もう少し、使い込んでみようと思うけど。。。。
 それと、これのマシンって充電中はかなり熱くなるので、電池を外したくなるね。バッテリ駆動だと殆ど発熱しないくせに、ACアダプタをつけるとちょっと熱すぎるような気がするが。。。。。

12月25日
 先週の金曜日にやっとメーカをせっついて、Jukebox6000を送ってもらった。第一印象は、”かっこいい”、”思ったより小さい”ということであった。最近はNEO25を利用しているが、その大きさとデザインからかばんの中に入れっぱなしということが多かった(携帯HDDとして使えるので、大きなデータを持ちあくことが多い私には結構便利ではある)。しかし、携帯プレーヤとしは。。。。Jukebox6000は本格的に携帯してみたい!と思わせるプレーヤが来たかなと久々に感激してしまった。さて、こんな箱でとどいた。
 
 本体、ヘッドフォン、マニュアル、ドライバCD(USBドライバならびにMusicMatch Ver5.00)、USBケーブル、ソフトケース、追加バッテリ(1.2V、1500mA)X4本が入っていた。NEO25と違って、最初から6GBのHDDが入っているため、Driverをイントールするだけで使えるようになっている。この辺は、実は私はNEO25の方が好きなドライブを実装出来るので、ドライブ実装できるようになるといいなとおもってしまったのであるが。。。

 とりあえずUSBを本体下に接続するとPulg Playで認識してくれる。私のMainマシンは、AX6BC(800MHz)でChipセットは440BXであるけれど何の問題も発生しなかった。実はUSBモードであるとLCDパネルに表示されるのであるが、このモード時は、LCDのコントラストが変更できないから、きれい写真が取れなかった。

ドライバCDを入れれば勝手に認識してくれる。こいつは、NEO25と違うベンダのようだ。

問題なく認識されれば、ドライブレターが追加される。JドライブがJukeBox6000である。

最初はこんな感じのFileが入っていた。"achos.mod"はどうもFirmwareくさいがどうやって使うのか分らなかった。

曲の転送は、今回はエクスプローラでおこなった。単純にFile COPYするだけである。I'veからデータを送ったが、2階層以上のディレクトリのあるFileであるがノーエラーで転送できた。これはちょっと感激してしまった。NEO25の最初のバージョンは、File送ると途中でWriteエラーが発生するため、転送するのに結構面倒だったのである。NEOもFirmwareが1.24exとUSBドライバの更新によって途中でWriteエラーが発生することはなくなったが、最初からまともに動作してくれたのはありがったかった。転送も、キャッシュに入っていれば一瞬であるが、オーバーフローした状態でも、5MBで5、6秒もかからない時間で転送してくれた。NEOも転送早いなと思っているが、1.5MB/Sくらい出るのかもしれない。

操作性
 ちょっとNEO25と比較してみよう。NEO25起動時の様子は下記のようである。左のSWで音量や巻き戻し、早送りを選択し、下のボタンで、機能を選択するようになっている。ディスプレイはID3TAG対応で、曲とアーチスト名が表示される。またボタンが多く、機能別に分かれている。

NEO25操作系はNEO35と同一であり、下記のような表示される。ボリュームやイコライザーの設定、トータル時間、経過時間などが出る。また、ID3対応でありアーチスト名とトラック名が表示される。しかしこれがあだになってTAGをうってないと、なにも表示されない。なお、ドットマトリックス表示でないので、漢字は表示できない。

曲の検索であるが、Selectキーを押すと演奏している曲から下に3つの曲が表示される。TAGを打っていなかったらこのモードにしておけば、File名が分る。ここで、UP,DOWNを押すことで前後の曲が選曲される。これは、本体のSWと赤外線リモコンで選択できる。

上の状態で、FRキーを押すと、ディレクトリ表示になる。ここで、ディレトリ渡りが行える。

 もちろん、FW、RWDで秒単位、曲単位の移動が可能である。直感的で分りやすいインタフェースであるが、あの方向キーの組み合わせがちょっと使いにくいが、この辺は曲演奏中に行なえて私好みである。

 次に、JukeBox6000であるが、下記のような操作パネルを持つ。十字カーソルを持つ4キーと、ON/OFFボタンと、Menuキーである。NEO25と比べると非常に少ない。このため、”Menuモード”を使って、各操作を行なうスタイルをもつ。実は、このスタイル私は大嫌いなのである。ボリュームかえるだけでも、メニューを選択して変更していかなくてはならないため、結構いらいらしてしてしまう。NEO25なら一発で変えられるので、もうちょっと代表的に使わる機能の割振りがよく考える必要があると思う。
 
”Menu”の階層は下記のようにわかれているらしい。
Menu −Volume   (音量 0−15)
      Sound    (BASS  -5 - +5)、(Treble -5 - +5)、Flat
      Play mode  (Normal,Repeat all、Single,Shuffle,Scan)
      Language  (English,Francais,Deutch)
      HardDisk
      Diagnose
      Firmware
      Extern(MP3で外部からレコード可能?)
      Contrast(LCDのコントラスト調整)

VolumeとPlay Modeの操作は何とかならんのか?まあ小ささを実現する代償かもしれないが。。。。それと、表示はこんな感じ、まずは、ディレクトリ表示である。
 
”−”、”+”キーでFileや.ディレトリを移動する、”Play”キーで選択する。ディレクトリなら、またその下へ移っていく。2階層くらい作ってみたけど、行き来に問題はなかった。でも、1行しか表示しないでちょっと見通しが悪いなとのが感想。一応、どのディレクトリの総File数と、選択している場所はでているし、階層数は出ているから、その辺にいるのだろうと予想できるが、迷子になることは必死かなと思う。さらに再生画面はこんな感じ。
 
 ID3でのFilename表示であり、表示しきれなければスクロールする。Playmodeと、演奏時間の表示もおこなわれている。VBRのときは演奏時間はめちゃめちゃだった。また、Filenameであるが、”ON”キーを押せば、しばらくの間、Filename表示も可能である。また、このときに、”−”、”+”の動きが演奏中とPAUSE時で違うことも分った。Jukeboxは、カレントディレクトリを基本に演奏するようで、ディレクトリ渡りしないようである。ディレクトリ渡りするには、PAUSEを押して移動するかない。ルートにいても、NEOのようにディレクトリ渡りをして、演奏していってくれなさそうである。これは、Repaet ALLにもいえることで、そのカレントディレクトリ内での繰り返しでしかない。私のこの仕様が大嫌いである。大容量タイプはFile管理がなっていないと使い物にならないと思うが最低の仕様である。いまところ、全部かけるには、一つのディレクトリにまとめ入れるしかなさそう。

大きさ対決
 ほんとに小さい。NEO25を携帯というのは、ちょっとはばかるかなと思ったけど、Jukebox6000は携帯できそうである。

ほんとに手のひらサイズですよ!RIO600と比較すればよかったかもしれないが、二回り程度大きくしたにとどまっている。

ソフトケースもまあまあである。NEO25.Jukebox6000ともにベルト通しがあるけど、NEO25を通すにはちょっと勇気が必要そうである。


再生能力対決
 HPの情報が当てにならないので、いつも調べている。いつものとおり曲のデータには谷山浩子のカントリーガールを使ってみた。VRBの(64Kbps-128kbps,128kbps-320kbps),192、224,256,320kbps,の転送レートとサンプリングレート22K,32K,48Kも試してみた。エンコーダーは、午後のコーダとM3Eを利用している。
000-GOGO-64-128V-CG.mp3 3,933,137 00-07-22 9:13
001-GOGO-128-320V-CG.mp3 8,769,163 00-07-22 9:16
002-GOGO-192-CG.mp3 5,940,040 00-09-18 22:44
003-GOGO-224-CG.mp3 6,930,186 00-09-18 22:39
004-GOGO-256-CG.mp3 7,920,331 00-07-22 9:11
005-GOGO-320-CG.mp3 9,900,537 00-07-22 9:10
010-M3E-192-CG.mp3 5,941,794 00-09-18 22:48
011-M3E-224-CG.mp3 6,932,252 00-09-18 22:46
012-M3E-256-CG.mp3 7,922,712 00-07-22 9:26
013-M3E-320J-CG.mp3 9,903,545 00-07-22 9:19
014-M3E-128LV4(204kbbs)-CG.mp3 6,226,986 00-09-18 22:50
015-M3E-128LV5(250kbbps)-CG.mp3 7,715,310 00-09-18 22:49
100-Elha_OP2-48K.mp3 4,305,152 99-03-01 4:01
200-Feeling Heart(Shiho Ver)32K.mp3 2,083,700 00-01-05 20:05
300-For The Moons Prayer-22K.mp3 2,000,219 00-03-02 11:45

 再生基本性能であるが、NEO25(Firmware1.24ex)はすべて今のところ問題なかった。しかし、Jukebox6000はFirmwareにかなりBug持ちのようで、本当に再生できるのかできないのか判断のつかない動きをしてくれた。基本的にはビットレート224Kbpsまで、VBRの(64K-128Kbps)、サンプリングレート44K,48K,32K,22KHzのデータは再生できたが、256K,320Kはたまに音とびが発生してしまってつかえないようである。しかも場所が不定である。また、Repeat ALLをしてしばらくかけていると、途中でループがはじまってFWDキーを押さないと無限ループから抜けられないこともありかなり不安定であることが分った。ちなみに私のFirmwareは、3.21b(12月7日)版というものである。音自身は全体の明瞭度がよく、ボーカルが前に出来くる感じで結構好みであるだけに残念である。(私が使うときは付属のヘットフォンは使わない。porta PROかSONYのMDR-V700で使用したときの感想)NEO25は若干低音が不足気味でちょっと嫌いな味付けなので、JukeBOX6000の音は好みである。(でも最近NEOの音になれてきつつあるのだけど。。。)しかし、イコライザーのできがちょっとおかしいのでないかと思うことが点がある。”+2”までBASSを上げていたが、Piano曲で”がりがり”音になってしまって”+1”くらいまでしか上げられないのである。まあ、これくらいでも十分であるが。。。それと、Volumeコントロールがラフすぎる。微妙な音量調整が現状でできなから、ヘッドフォン側にボリュームを持たないといけないかも。この辺はかなり、Firewareをこなれないとつかえないかも知れない。

拡張性
 本当はでかいHDDでも付けてやろうかと思っていたのだが、こいつは、VOIDシールがはってあって分解できないのである。現状かなり不安定であるため、最悪Archosへ返送して修正してもらうことを考えると、迂闊にあけられないのである。NEO25に関してはこの辺はフレンドリーでHDDレスモデルがあるくらいだから、文句はない。

 不思議な付属品たち。変な形のヘッドフォンと充電電池がおまけについてくる。ヘッドフォンは聴いてみたけど、低音不足でメインに使ってやろうと思うような物ではなかった。いつも思うのだけど、ヘッドフォンって付属しない方がいいのではないかと思うのだけど!大した値段の物を付けられないのなら、いっそはずした方がいい。。。結構付属のヘッドフォンを使った印象で音が悪いと評価されて、本来もっているポテンシャルを評価されていないのはないかと思ってしまうのだが。。。。コストダウンしろといわないから、メーカも考えてほしいな。
 実は青いプラスチックの部分を取ると電池が現れくるのだけど、ちょっと怖くってはずしていない。マニュアルにはずし方がのっていないので、何で付属してくるのか不明である。


総評
 小さくてかっこいいのだけど、今のところそれだけである。音飛びや不安定性をどうしても許せない人には使えないであろう。NEO25の方がもまれているだけに、完成度は高い。しかし、JukeBOX6000はFirmewareアップグレード可能(NEO25も同様)であるので、先行投資と思えばいいと思う。いま、こっちの掲示板でもあまりにFirmwareの完成度が悪いと言って話題になっているから、直さない訳にはいかないと思う。この辺のBugが直れば、携帯できるサイズと、音のポテンシャル、洗練されたデザインをもったプレーヤであると思う。でも、これを日本で買うと高いね?なんで、4万5千円もするのだろう。こっちだと、$200後半から$300前半なんだけど。何となくご愁傷様としか言えない。今は買っても怒らずに、気長にFirmwareのアップを待てる人でないとだめだろうね。
 バグの詳細を知りたかったら、掲示板にリプライしてください。私が気づいた点をアップデートします。

以上