RAITE AV Phile 715 裏マニュアル


こいつはリモコンからSWの組み合わせでいろいろな設定が行える。まずは、FWバージョンの確認をする
Setup/Slow/Skip Left(|<<)/3
でバージョンがあわれてくる。この情報は重要なので控えておく。それと、これは地獄への道案内でもある。バージョンコードの構成は下記のようになっているのである。(私の購入時)
FAR12ENX--05--37
モデルナンバーPhil;e711=B 、713=D、715=F
A ベースリージョンコード A=ZONE1
メーカ名 R=raite ; Y=yakahama ; A=Kiss ; Q=Tokay (RAITEは3社に対してOEMしているみたい)
12 VERSION
メニュウの言語形式 G = ドイツ語 ; E = 英語; F = フランス語 ; etc...
P = Pal ; N = NTSC
X 未定義
05-37 FWのバージョン

外のシリアルからも類推できる。でも、上の情報は今後必要なので読みとれるようにした方がいい。
1.7b = 04-33
2.0g = 05-37
2.1g = 05-39
2.4b = 05-3C
2.5d = 05-3D
ここで運命の分かれ道がある。FWレビジョン05−36以降は、CDからのアップデートを対応している。しかし、05−37はどうやっても、CDからのアップデートは出来なかった。この場合は、直接EEPROMにデータを書き込むしか方法がない。RAITEは下記のチップを使っている。
AMD 29F040-90ns-32PLCC. (512Ko x 8) 入手はここでできる。
http://www.jdr.com/
大体$15くらい。あまり直リンは好きではないのだが、探すのがむずかしいだろうから示しておく。
http://www.jdr.com/interact/item.asp?itemno=gr-atmel

RAITEのデータは、下記にサイトから入手可能である。私は、ドイツのサイトの3Cから、3Eへアップデートする方法を採った。EEPROMを焼けるなら、直接3Eを焼いた方がいいかもしれないが、試していないのでうまくいくかわかない。

ドイツのYAMAZAKIのサイト(これは、ドイツバージョンのRAITEである。これはこれで、貴重なのでそのまま使ってもいいかもしれない。)
レビジョン3CはNEWSサイトの情報によると、CDからのアップデートやVBRの対応、Matrixの再生トラブルの改善を図ったそうである。
http://www.seditec.com/

英語版レビジョン3Eが置いてある。The Unofficial Site of Raiteのサイト。このサイトを見つけたおかげで理解がすすんだ。
http://www.ifrance.com/karistep/homecine.htm

これらにはいっている。BANK30.ROMの内容をそのまま、EEPROMへ焼き込めばアップデートができる。
そして、いままでのROMと交換すればOKである。ちょっと写真が良くないが、左下の半分切れているソケットに入った素子を交換すれば良い。



ドイツ版YAMAZAKIの3C版を焼いてしまったときの注意
このROMを使うと、ドイツ仕様のYAMAZAKIプレーヤになってしまう。設定を変更しないとなんだか分からないドイツ語メニューと全然表示できないPAL仕様の出力になってしまうので、多分モニターにまともに表示できないだろう。これで、壊れてしまったと落胆する必要はない。設定を変更すればよい。まず、事前にMP3のデータを再生できるCD−ROMを作成しておく。これは、PAL->NTSCへの変更が比較的簡単な操作で行えるからである。DVDや未挿入だと、深いメニューに設定変更の欄があるので、モニターが見えないと変更は難しいだろう。MP3のデータディスクを挿入して電源をいれる。しばらくして、
Stop/Setup/4・・4
で、変更可能であろう。4を繰り返し押せば、PAL、NTSCがトグルで変わるので、見えるようになるだろう。あとは、普通のメニュ欄を変更して、英語にするなり自分の好みに変更しておけばよい。なお、ヨーロッパと日本は同じリージョンコードであるので、変更はいらないだろう。しかし、US版を見たい場合には、"The Unofficial Site of Raite"へ行けば方法が解説してある。

CDを使ったアップデート
これにははまった。犠牲になったCD−Rは10枚以上だった。05-37では、アップデートできないと言うこと気づきにはあまりにも大きな代償だった。睡眠時間とCD−Rメディアを返せ!!05-37だと、どうしてもunknow DISCのエラーでアップデートディスクを認識してくれないのである。でも、05−37は12月頃の出荷だった。今は3Bで出荷されているようで、今からの人はそんなに気にしなくてもいいかもしれない。でも、最初から焼けないと分かっていた05-35以前の方が清くて良かったのかもしれない。

CDを焼くことに対する注意点
FILEネームは必ず下記のようにすること。
APASSWD
BANK30.ROM
ドイツのサイトからIEで落とすと、APASSWD.TXTとなってしまうので、リネームしておく。それと、APASSWDの内容は機器と一致していなくてはならない。

APASSWDは下記のようになっている。
F1R0XENX.3C 03B2703 (US APASSWD original)

モデル名     F=Phile715
リージョンゴード 1=ZONE1
メーカ名      Y(Yamakawa) par un R (Raite) ou Q (Tokai).
メニュ設定:    E:英語,Gドイツ語
VIDEO形式    N=NTSC,P=PAL
FWバージョン   3C
チェックサム    XXXXXXXX

となる。このPASSワードは現在入っているのと照らし合わしている。私は、ドイツ仕様のYAMAZAKIの3Cに変えてしまったから、
F2Y0XENX.3E 8D7C644でOKとなった。
いままでの、US仕様のRAITEなら、下記でいくのではないかと思う。(私自身は試せなかったで、確信が持てない)
F1R0XENX.3E 8D7C644

機器にあった仕様のAPASSWDファイルを編集しておく。そして、CD-Rへ書き込むのであるが、私は両ファイルをルートディレクトリにおき、Filenameの書き込み規則はISO9660のLEVEL1と設定して焼いた。

焼けたら、そのCD−RをRAiTEへ入れる。
1)すると自動でCD−Rを読みに行く。
2)うまく焼けていれば、PASSWDチェックにいく。
3)コードチェックが正しければ、Flash開始。
4)読み込み作業が終わるとCD−Rがトレイより、吐き出される。
5)すべての作業が終わると勝手に電源が切れる。

このFWは英語版なので3Cの時よりも設定が楽である。すでにNTSCになっているし、メニュも英語であるので、自分の好きな設定すればよい。なお、REGIONは”1”になってしまうので、これでは、日本語版の再生ができないため、REGIONの設定を変更しておくと良い。ここまでの作業がうまくいけば、下記のFWバージョンに変わっているはずである。
FAR12ENX--05--3E

エラーメッセージ
"Model Incorrect" - モデル名があっていない。FWのダウンロードミス。または、APASSWDの設定ミス。
"Passwd incorrect" - Apasswdの中身がおかしい。リージョンコードとメーカ名を今は行っている物と同じにする。
"Unknown Disc" - 焼きミス。アップデートCDを認識できていない。

本文を作成するあたり下記を参照した。大変参考になり助かった。
http://www.seditec.com/
http://www.ifrance.com/karistep/homecine.htm
http://www.llama.com/avphile/raitefaq.html

以上