TOYOTA GRAND PRIX OF LONG BEACH(2000年4月)


 南Californiaの名物となっているLONG BEACHで開かれたCART選手権のTOYOTA GPを観戦してきた。名前のとおり、最近はTOYOTAがスポンサードしているが、26回を重ねる名物公道(市街地)レースである。アメリカというとオーバルといった楕円形のコーススピードを競うということがあたりまえであるが、CART選手権は何回かの市街地サーキットが組まれている。市街地はレースコースと比べて、路面状況が非常にわるくスリッピーでパンピーであり、予選なんかは殆ど車をねじ伏せている感じで、いまのF1ようなラインキープの走行でなく、カウンタ主体の大変スリルにあふれた走行を見せてくれる。そうゆう意味で、今のF1より各ドライバの腕対腕の勝負が見えて大変楽しかった。 まず下記に今回の使ったコースを示す。

コースは、SHORELINE DRIVEとSEASIDE WAYを使った海岸線の市街地コースである。11のコーナーがあり、比較的小さなコースであると思う。下の写真がShoreline Driveでちょうどメインスタンドにあたるところである。公道にブロックとフェンスで作った掘っ立てコースであるが結構これがドラマを生み出してくれたのである。私は楽しかった。5月にでも、一度自分の車で走ってみようと思う。

さて、LONG BEACHであるが、私の住むIRVINE市から北へ30分くらい走ったところにあるF40やボクサーは普通に走っている高級住宅街である。こんなことで、爆音をとどろかせて走っていいのかなと思うけど、周りのマンションのベランダからパーティ気分でたのしんでいるのを見ると、アメリカっていいなと思う。日本もマラソンばっかりに道路を使わせないで、市街地レースをやってくれればなあと思う。
左がスタンドから見たコースでありロングビーチの町並みの一端がみえる。右はちょうど入り口で、LONG BEACHのコンベンションセンターで、ちょうど、車のパーツ即売会みたいなコンベンションをやっていて、頭がいいなと思った。車好きが行くのだから、この時期にこの場所でコンベンションやるのは絶好のタイミングだと思った。

目抜き通りのOCEAN BLVDであるが、予選ときだったので出店がなくてすっきりしていたが決勝時は、人手と売り子ですごかった。もうTシャツの新聞も要らないというほど出ていた。右は珍しいなと思って撮った路面電車である。LONG BEACHには、電車が走っているなんて知らなかった。

上がLONG BEACHの海岸である。私は海岸に行ったことは無いが見た目はきれいな色をしていた。結構いい雰囲気なところである。

今回は駐車場の予約をしなかったので失敗した。こっちは、DOWNTOWNくらいしか有料パーキングはないが今回ばかりは近所の人たちの小遣い稼ぎ場と化していた。予選時は$35、決勝は$25払った。決勝では近所だと$50といわれたので決勝のときは、ちょっと離れたところに止めた。また、LBDPが全面協力しているので、その辺に止めるというわけには行かないのである!
 土曜日は、予選とTOYOTA PRO/Celebrity RACEが行われた。TOYOTA RACEはなかなか面白かった。セリカをベースにした10周のミニレースで、地元のTOYOTAディーラーやら、NFLや、テレビのジャーナリストやハリウットスターやスターウォーズのジョージルーカスも出場したのである。それらの人たちと元F1ドライバーや各クラスのプロとのマッチレースだった。レースはプロとの間と30秒間のハンデをつけて行い.、プロによる豪快なカーチェースと地元の人たちの攻防はかなり面白かった。激しい攻防のすえハリウットスターのJOSH BROLINが優勝した。

決勝は、国家斉唱とパラシュート降下、海軍支援よるF18の編隊飛行など派手なオープニングではじまる。F18の編隊飛行は何もアナウンスが無かったので結構驚いた。

それと、何の予備知識もなかったのであるが、CARTには二人の日本人ドライバがエントリーされていたのである。この前までF1で活躍していた中野信二と、黒澤琢也である。中野信二は、残念ながら怪我でこのRACEには参加していなかったが、黒澤さんはがんばっていた。やっぱり、日本人ががんばっていると応援してあげたくなってしまう。

決勝は、5回から6回くらいイエローフラックが降られた荒れた展開であるが、これがドラマを生んでまたエキサイティングな展開になって面白いのである。CARTはイエローフラックが振られると、直ぐにベースカーがはいるため、どんなに差をつけてもイエローフラックが振られると直ぐに差が詰まってしまう。そしてまた、リスタートとなるので一発の速さが大切なのである。また、戦略も重要でイエローが振られているときはスローペースでレースが進んでいくので、この間にタイヤ交換や給油をするなどしてピットインのロスを少しでも減らす作戦などいろいろな駆け引きが必要である。そんな中でドラマがおこったのである。3回目か4回目のイエローが振られたときに、上位陣のタイヤ交換によって、黒澤さんが暫定1位になったのである。黒澤が1位でペースカーの後を走っていたときの絵である。

通常に戻ったときも3周1位を維持して、ルーキーの割には良くやっているとアナウンスされていた。結局リタイヤになってしまったが、エクレセントドライバとして誉めらいたし、いい意味での拍手がおこって結構感動してしまった。その後、2、3位争いがすごくて、本当に競り合いがあるレースは面白いなと思わせる一日だった。優勝はKOOL HONDAのPaul Tracyだった。この人は終始早くて安定していた。やっぱり、ストリートキングっているのだなとおもった。それと面白かったのが、昔F1にでていて好きだった人が活躍していることだった。レイトンハウスにいたマウリシオ グージェルミンやベネトンでの苦労人だったロベルト モレノなどの名前を見つけたときはほんとにうれしかった。下がトレーシのFinal RUNである。

あとで、いろいろなLONG BEACH GPの様子を追加する。

以上