Innocenti120SLを20年ぶりに公道に走れるようにした。


1月25日2009年
 マフラーの音がうるさいとクレームがあったので、この際だから直してやろうと思った。たまにエンジンかけてやらないと駄目になってしまうからね。ついでに自由に走れる用にナンバーを取れるようにしてしまおうと思った。仮ナンバーをとって、みつさんのところ車を送った。120SLは、デトミニの廉価モデルで、71psの1275CCのもの。デトミニとはちょっと雰囲気が違ってこれはこれで面白い。この車、昭和61年から眠っていたようだ。24年ぶりくらいに、本格的に動かすとどうなるのかちょっと興味があった。

 120SLもデトミニと同様にハッチバックだ。基本的にはマフラー交換と車検のための整備を実施するつもりだった。経年劣化はなかなか許してもらえなかった。ライトのメッキがはげているので光軸試験が通らないといけないので、新品のライトも入れておいたのは有効だった。

 このイノチェン120SLは、61年で抹消している。このため、20年近い復帰になる。。。はてさてどんなことになるかちょっと楽しみ。。。とりあえず、燃料タンクはさびで駄目だった、また、グリスに脂っ気が抜けることから足回り系は、さびと動きが悪くなることから、OHが必要なことが分かった。エンジンとブレーキは去年軽いOHを実施しているのでそんなにひどい状態ではなかったようだ。

 マフラーは純正を用意した。MINI90と120SLのマフラーは共通なので、これも交換を見越していたのでGetしておいた。マニホールドガスケットが切れていたので交換をお願いしたが、LCBの根本も割れていたそうで、これはデトミニに使っていた物と交換することになった。それなりに、音が出る原因があったと言うことだね。

 私のイノチェン120SLには、エアコンがついている。コンデンサーがリアにあるという、いまの状況を考えると信じられないけどね。コンデンサーをヒットから守るガードがあるが、これの処理が大変だったようだ。

 今の120SLには、昔のレースー用の小型サイレンサーがついていたようだ。もう抜けてしまってカラカラ言っているけどね。今度は、消音に優れる純正のマフラーを用意した。でも、エアコンのコンデンサーが邪魔をするので、加工しないと入らなかった用だ。いまのところ、エアコン動かないので外してしまうっていうのも有りだけど、使える物は使いたいからね。邪魔にならないように加工する。

 また、スリーブランチの根本もぱっくり割れていたそうだ。デトミニに使っていた方は割れていないかったのそっちに交換したけど、まあ、溶接すれば使えるので、修理してくれた。まあ、こういった問題もあってかなり爆音だったと言うことだね。まあ、今時の車と同じ音って分けではないけど、当初の車の状態から比較すると大分おとなしくなっようだ。

 ガード部分を逃がしつつ純正のマフラーを着けたけど、やはりガードの部分がじゃまをしているのでパイプを作ることになったようだ。触媒の部分から持ってくるしかない。

 一番の問題はタンクの錆び。錆が回って、キャブのオーバーフローを誘発させてしまっているようだ。これは、20年近く使っていなかったことから来ているだろうと思う。前の伊豆のデトミニほどではないけど、現状で使えるレベルではなかった。前に伊豆のデトミニでタンクを補修したものがあるのでそっちを使うことになった。これは、後日、花咲かGで、復活予定。前ほど、非道くないのでちょっとやれば綺麗になるだろうと思っている。

 燃料タンクのセンダーも錆だらけになってしまっている。でも、無理に動かしたから、中の線が切れてしまったようだ。

 燃料タンクもさびているけど、燃料計の修理のために、再度ニクロム線をまき直した。

 チェックしてみて、OKだね。

 満タンでも変化している。燃料系のセンダーは簡単な構造なんで、自分で直すことも容易だ。

 前に修復したデトミニのタンクは、外装は塗っていなかったので、この際だから綺麗にしてもらった。120SLは、もう無いだろうからオリジナルを尊重して、同じ色にした。

 タンクを止めているバンドも場所が場所だけに痛んでいるよね。これもリペア。

 また、足回りがいまいちなので、今回は、かなり足回りに手が入った。ブッシュ類は交換。テンションロットのこの曲がり方はどうしたんだろうと思ったけどね。まあ、叩いて直してくれただろう。

 ブッシュ類は潰れているけど、ローアームのブッシュが錆びていないのはちょっと感心した。これを交換した後にあまり走っていないのかな?

 長い間、グリスアップされていない弊害が出てしまった。この辺は、長い間動かし無い車のポイントなんだろうけど、グリスの油分が飛んでしまうので錆をよんでしまうようだ。ラバコンとHiLOWを着けるようにお願いしていたが、右側のアッパーアームが固着していたそうだ。これは、かなり痛んでいるようなので交換してくれた。

 HUBのインナレースが荒れていて、グリスもガチガチ、また逆付けとちょっと看過出来ない状態だったので、全部交換する事になった。

 組み付け自信も余りよい状況ではなかったので、これは見てもらって良かったと思ったね。あまり遠出はしないけど、それなりに走ってしまったら、たぶん問題が発生したんだろうと思う。

 ラバコンも潰れまくっていたので、フロントはぺっちゃんこだったので程度のましな物と交換して、Hilowを入れて車高を調整した。

 リアのHiLOWは、デトミニは穴を開けないと調整できないタイプだっただけど、一般的なHiLOWがあったので、この際だから交換してしまった。これで、異様にリアの車高が上がっている問題を解決出来た。

 あと、リアワイパーが動作しなかった。これの中のグリスが固着して、モーターが力負けしていた。

 とりあえず、全部ばらして組み直して、動作できるようになった。

 最後にウォーターポンプから異音がする。回してみると、錆で、ガリガリいっていた。

 嘆いていても仕方がないので、これは清く交換する。 

 家に持って帰っても小変更は続く。エアーフィルター、リアーハッチバックのダンパー、リアーウォッシュー、FANスイッチの交換を行った。

 まずは、支えられなくって落ちてしまうハッチバックの修理。これはダンパーを交換するしかない。ハッチバックが落ちるとかなり不便なので今回修理を行った。

 ダンパーの交換で取りあえず問題解決。ここでも持ちこたえられるならば十分だ。ダンパーを修理してくれるところってないかなあ?

 あとは、先っぽが折れてしまっているウィンドウェッシャーの交換。やっぱり、全部直っていた方がいいよね。

 先端だけ交換すればいいと思ったけど、パイプに弾性がなくこれはこのまま使っていても駄目だろうと思った。このため、パイプも交換する。

 これで、ウォシャーの先端を着けることで問題の解決が図れる。

 当初FANスイッチは交換する気はなかったけど、昨日府中から帰ってきたら、この時期で水温が100度くらいなることがあった。走ればがんがん水温がさがるので、冷却FANの回り始めが遅いだろうと言うことが分かった。これでは、オーバーヒートしてしまうので交換する。

 純正ではなく88度ー78度で動作するようなFANスイッチを交換した。とりあえず奥多摩で踏んでみたけど、90度一定で水温が安定したのでいいだろう。

エアーフィルターは詰まっていて、燃調が薄くならなかったよってことで、新品のフィルターに交換した。

 ちょっとねじが馬鹿になっているかな?なかなか蓋が閉まらなかった。

 取りあえず、府中まで走ったので、それなりに程度がいいと思ったけど、やっぱり、長い間使っていないとなると、錆びに影響するところと油脂類に関係するところが駄目になっていくことが分かったね。とりあえず、長期保存車の参考になればいいと思うが。。。。実際に乗ってみると、120SLもエンジンがのびるね。これは、これで結構面白い。最初は動けばいいと思ったけど、これはこれで楽しいかも。まあ、デトミニと同じように、オルタネータが弱っているので、これは、使い始めたら、交換しないとトラブルを呼びそうだ。

以上