Philips EXP103 & Lenoxx MP768


9月19日
 注文していたMP3プレーヤが続々ときて更新が滞りがちである。とっととPhilipsをレビューしようと思ったが、MP768がきたので、同時の方がいいだろうということで、ここまでレビューにかかってしまった。
 私がもっているMP3−CDプレーヤであるが、MPTRIPに比べて少しずつ小さくなっている。左から、EXP103、MP768、MPTRIPである。MPTRIPとMP768であるが、まったく同じサイズであると思ったら、若干全長が短くなっている。

EXP103の外箱と中身であるが思ったより小さくて最初はとまどった.EXP103を買ったため、ヘッドホン、カーアダプタ、ACアダプタ、,マニュアルなどが付属品である。EXP101ならば、カーアダプタの変わりに、ワイア-ドリモコンになるが、まだこのモデルはでていないみたいである。まあ、後で買えればかなと思って,EXP103にしてしまった。ただし、ワイア-ドリモコンが使えるのか、別だしで買えるかは確認していない。

 MP−786の付属品は下記の通り、私の場合には$119(実は今は約$129に値上げ)で買えた。MPTRIPと比較してソフトケース、バッテリが追加になった。ソフトケースはいいアイディアであると思う。一番上の写真をみれば分ると思うが、MPTRIPをかばんに入れっぱなしで使っていると、擦るのかケースが傷だらけになってしまうので、これで防止できるのかなと思う。ACアダプタの容量がアップしたのか、4.5V,700mAのものが来た。ヘットホンの質もMPTRIPより若干ましになったと思う。充電池は1100mAのものが付属してきた。

さて、概観と使い勝手であるが、MP768の基本操作は、MPTRIPとほぼ全部同じである。しかし、MPTRIPは、上カバーのバーを通して、下カバーのバーを押す二重の構造になっているため、若干押した感覚が頼りなかったが、MP768は上部カバーとは独立した形に変更になったので、しっかりしてきた。しかし、STOP SWは仕様が変わったのか、1秒か0.5秒くらい押さないと認識しないようになったので、MPTRIPを使っているとかなり戸惑った。質感であるが、MP768はやっぱり安っぽい。色の関係もあるかもしれないが、RIO300の時に塗ってあったちょっと光沢のある色でありプラスチック、プラスチックである。まあ、これに高級感は期待していないが。。。
 Philipsの方はフロント上部にSWを配置したものである。実は、私はこのデザインがあまり好きではないのである。質感はそれほどプラスチックを感じさせないいい作りであるが、SWのデザインは無骨かなと言う感じがする。しかし、使ってみるとこれはちょっといいかも、ちょうど親指がSWのところに来るような感じで、片手でもってちょっとした操作をするならしっくりしていい。MP768では、どうしても両手操作となってしまいそう。

いちばんケースで感心したのは、開け方に関する考え方である。OPEN SWを押したところ、MP768は、いきなり全開、EXP103は、ワンクッションあって、ここから、自分で開けていく。これを見たとき、Philipsの方がオーディオ的かなと関心してしまった。

さて、再生基本性能であるが、両方ともまずまずであると思う。HPで基本性能が示されているが、MP3メーカは結構いいかげんなためSPECを満たしていないことがあって、私は買うとまずそれなりの性能を発揮するのか調べる癖があるのである。今回も曲のデータには谷山浩子のカントリーガールを使ってみた。今回は、従来の比較に比べて、192kbbps、224kbbpsの転送レートとサンプリングレート22K,32K,48Kも試してみた。エンコーダーは、午後のコーダとM3Eを利用している。
000-GOGO-64-128V-CG.mp3 3,933,137 00-07-22 9:13
001-GOGO-128-320V-CG.mp3 8,769,163 00-07-22 9:16
002-GOGO-192-CG.mp3 5,940,040 00-09-18 22:44
003-GOGO-224-CG.mp3 6,930,186 00-09-18 22:39
004-GOGO-256-CG.mp3 7,920,331 00-07-22 9:11
005-GOGO-320-CG.mp3 9,900,537 00-07-22 9:10
010-M3E-192-CG.mp3 5,941,794 00-09-18 22:48
011-M3E-224-CG.mp3 6,932,252 00-09-18 22:46
012-M3E-256-CG.mp3 7,922,712 00-07-22 9:26
013-M3E-320J-CG.mp3 9,903,545 00-07-22 9:19
014-M3E-128LV4(204kbbs)-CG.mp3 6,226,986 00-09-18 22:50
015-M3E-128LV5(250kbbps)-CG.mp3 7,715,310 00-09-18 22:49
100-Elha_OP2-48K.mp3 4,305,152 99-03-01 4:01
200-Feeling Heart(Shiho Ver)32K.mp3 2,083,700 00-01-05 20:05
300-For The Moons Prayer-22K.mp3 2,000,219 00-03-02 11:45

 PhiilpsのEXP103に関しては、320Kbbsでもノイズ音とびもなく問題なくすべてのデータの再生が行なえた。MP768に関しては、サンプリングレートが22Kと、再生リミットが224Kbbsのため256,320kbbs、M3EでのLV5でのVBR再生でノイズが見られた。両方ともVBRの再生に関しては、問題がなかった。(MP768に関しては平均レートが224KBPSを超えると再生できないため、エンコードのレベルを考慮する必要がある。)カウンタの秒数はVBR時には正確さを欠くことはある。
 MPTRIPの比較では、従来のリミットが196Kbbsだったので224Kbpsでは再生できなかったが、MP768では若干の改良が図られて224Kbbsでも問題なく再生できたため改良の余地が見られる。また、MPTRIPではM3EのLV4の平均レートが200Kbbsだったので、たまにノイズが載っていたが、LV4でも安心して使えるようになった。まあ、Fileサイズをみてもらえば理解してもらえると思うが320K,256Kともにかなり大きなFileサイズとなってしまう。5分くらいの曲でこのサイズはちょっとないう気がするので、フィルタをきってそれなりの音質でいける、192K,224kbbsくらいのデータが再生できれば、基本Specとしてはまずまずではないかと思う。Philipsのほうが断然再生性能がいいが、MP768が、320,256Kの再生が出来なくてもそんなに不利ではない。そういう意味では、サンプリングレートの22Kができないほうが良くないのではないかなと思う。64Kbbsだと、サンプリングレートを下げたいケースで下げられない弊害がある。

 認識であるが、これもPhilipsに軍配があがる。まず、マルチセッション焼きこみに対応している。700MB CD-Rを安定して読み込める。MP768もOKbuyerによると700MBCD−Rをサポートしていると返信が着たが、私のMP768では、うまく認識してくれない。186曲でぼぼ700MBのデータで焼いて見たが、最後の数曲が再生してくれない。確かに、650MBを超えているところで認識してくれているが、650MB超の部分は注意をしながら焼かなくてはならないのはめんどうである。180曲に減らして焼いた場合には安定してくれた。それに残念ながらMP768はシングルセッションしか対応していない。

私はこんな感じで焼いてみた。まずは、Secction1として、CDROM15というディレトリに65曲やいてみる。

次に、Section2として、CDROM16として、追加の66曲のデータを追加で焼いてみる。すでに220MBくらいは使われていることは、ボーグラフをみれば分ると思う。
下記が認識曲数。EXP103のトータル131曲にくらべ、MPTRIP,MP768ともに最初の65曲しか認識できていない。











700MBCD-Rの認識について、下記は184曲入れたときの総データである。このときは、184曲目だけ再生できない。ロックするわけではないが、カウンタはあがれど、音は出ない状態である。183曲目までは問題がない。

下は、180曲焼いたときの状態。これでも、オーバー650MBである。まあ、MITSUMIのCR-4804で焼いているので,TEACに変えて焼いてみようと思っているが、安定して聞くなら650MBのメディアでいっぱいに焼くほうがいいと思う。

180曲を認識したときの状況である。150曲といっていたが、CD-Rの容量増加で5MBクラスなら、180曲も普通と言うことか。CD-Rの認識速度であるがMP TRIP,MP768ともに認識は比較的早いほうで、180曲に約14秒で音がでる。EXP103は認識やシークが若干遅くて、30秒程度かかってしまう。高速応答性言う点では、MP768のほうがよい。

 動作操作性であるが、MP768の方がいい。キーの配置自身はEXP103の方が断然いいのであるが、FWD,RWDなどの機能はMP768のほうがいい。MP768ならば秒単位の早送り、巻き戻し、トラック渡りが可能であるが、EXP103では、トラック単位のみである。また、両者ともにランダム機能は、曲順変化のごまかしタイプではなく。乱数の種をかえているため電源投入直後に同じ曲が同じ曲順でかかることはない。egoの初期バージョンがRANDOMというなの曲順変化仕様で参ってしまったが、MP768,EXP103ともにそんなことはない。(なお、egoもFWのバージョンアップでこの問題は修正済み)また、MP768には、500秒のボイス録音機能がある。ちょっとしたメモ(悪用?)に使えるかも。これと、両者ともにResume機能がついた。これは大容量MP3プレーヤには結構便利な機能で、STOPをかけたところからまた電源を入れたときにはじめてくれるのである。この機能は非常にありがたい。

 さて音質であるが、Philipsの方はにぎやかというか、細かい音の再現性がいい気がする。PortaProとの相性いいのか、MP TRIPで気が付かなかった音も結構はっきり聞こえる。華やか系の音は私は好きなので、Philipsの音作りは好きなほうである。MP768は、MP TRIPの音の傾向そのままである。MPTRIPもそんなに音に関してけなされているわけではないので、それなりなのかなと思う。そんなに高音質ではないけれど、それなりに聞ける音であると思う。それと、どちらもノイズ対策はいいと思う。そんなに耳障りなノイズは聞こえなかった。それと、MP768であるが、MPTRIPで気になった曲間に移るときのプチノイズはかなり改善している。

 電池の持ちであるが、これは断然Philipsである。10時間持つといわれているがうそではなさそう。ほんとに十時間持つか試してはいないが、1600mAの充電池で試したときに、5時間使ってレベルがひとつしか減らなかった。(残量は3つのインディケータで示される)。MP768は、同じ電池で5時間程度である。これはACアダプタに合われていて、同じ4.5Vであるが、Philipsは300mAを使っているが、MP768は700mAを使っているのである。

 さて、どちらがいいのかということであるが、手に入るなら素直にPhilipsのEXP103でしょう。安定性、サポート再生レートの豊富さ、音のにぎやかさ、電池の持ちなど文句のつけようがない。MP768に対して、充電機能がない。秒送り戻しが出来ないなどの弱点があり、$70高いが電池の持ちと音はかけがえのないものであると私は思う。しかし、MP768もかなり使い勝手がいい。充電対応は電池の交換がなくて、ACアダプタにさせばいいので、ちょっと外に出て使ったときになど非常に便利だ。そんなに音にこだわりがなければMP768でもいいと思う。MP TRIPもいまのところ受け入れられているようだし、再生レートの拡大、Resumeのサポートなど正常進化版だといっていいと思う。

買い方であるが、MP768はここで買える。私は注文から5日でとどいた。言うまでもないが、Instockを確認して欲しい。日本への発送もOKである。
http://www.okbuyer.com/
PhilipsのEXP103はCircuit Cityで購入した。
http://www.circuitcity.com/

みんなもがんばって購入して欲しい。MP768はバルク買いができるそうである。20台まとめ買いすれば、$80くらいではないかな?Philipsは日本から現状では手に入りにくいと思うが、私が一儲けしようかな?

参考
MP768の内部である。電池の立付けが悪く。充電池を認識してくれないことがあり、写真右側の電池フォルダの金具を細工するため開けてみたのである。今回は、ジャンパもなく比較的基板はいい作りである。心なしか部品点数が減ったような気がするが、写真でみるとそんなに変わらない気もする。


MP768の上部                             MP TRIPの上部

以上