MP-JUKE


2月15日
 いつのまにか、MP-JUKEが着てしまった。2/20以降なんていっていたから、もっと先かなと思っていたけど。。。。これもDmusicから紹介から発売まで1年くらい経っているのだよね。最初は面白そうな仕様だから早く出ないかなと思っていたけど、RIO VOLTが出てしまった今だいぶ仕様が見劣りしてしまうけど、LCDに日本語がでるらしいのでどうなのかなと、ちょっと興味があった。

 サイズ比較であるが、EXP103とほぼ同じで、まあ小ぶりなほうであると思う。厚みはそんなに悪くも無い。並べてみれば、すぐわかるでしょう。EXP103とほぼ同じくらいである。大型の押しボタンがちょっと安っぽいけど、まあそれなりのデザインかな。

 付属品は下記のようである。ヘッドホン、ACアダプタ、電池、携帯ケース、マニュアルである。まあ、マニュアルはカラープリンタで打ち出した急造品で,最低限のことは分るが、細かい使い方が良く分らないものだった。BookMark機能がよくわからないのだよね。。。

 さて、概観と使い勝手であるが、LCDからの情報は豊富でわかりやすい。ボタンが大きいので、押しやすいかもしれないが、RIO VOLTのようにまとまっている方が私は少ない移動距離ですむでそちらのが好きだ。機能はMPTRIPをよく研究しているようで、かなりFile管理が行いやすい。上段のSWは、ID3表示切替SW、DIR/FILEモード切替、ブックマーク/DIR/ALLの切り替え、REPEAT/RANDOM/INTRO切り替えなどの4つのキーが配置されている。下段は、FWD,RWD,PLAY,STOPキーが配置されている。

側面は、ヘッドフォン端子と、ラインアウト、RESUME/HOLD設定端子、音量/音質のジョグシャットルになっている。最初は音量であるが、シャトルと押し込むと低音、高音、低音のどの分を中心に上げるのか、高音のどの部分を中心に上げるのかの指定が出来る。RESUMEは、曲番号のみ保存する。MODEやFunctionの設定までは保存しない。

また、開け方は一般的な全開タイプである。雰囲気からして、2段階式かなと思ったけど、一般的なものである。まあ、無くてもいいのであるがあればちょっと高級感に浸れるので、ちょっと欲しい機能である。

再生能力
 こいつもかなり高い再生基本性能をSpecにうたっているが、どうなんだろう。残念ながらWMAもAACもサポートしていないが、Fileがあったらどうなるのか見てたかったので。RIO VOLTで使ったテストCDをそのまま利用した。下記のFileサイズを示す。もちろん今回も曲のデータには谷山浩子のカントリーガールを使っている。

 右側を見れば、ビットレートとなんでエンコードしたか分るであろう。こいつは、MP3しか再生できないがWMA,AACのFileがあっても無視してくれて、FILE認識数などの外部に影響が無かった。MP3に対しては、すべて問題なく再生した。GOGOも128Kbpsから320Kbpsまで、VBRも問題なし。VBRを再生していても、演奏時間も飛ぶようなこともなく、正しい再生時間を示していた。M3E,M3SEも問題なかった。22Khz、32KHz、48KHzのサンプリングレートでも音程がおかしくなることもなく淡々と再生していた。まあ、MP3再生機として合格の部類に入るだろう。

CDの認識
 Specどおり、マルチセッション焼きこみに対応している。最近の機器は対応が増えたのであまりめずらしくなくなってきているが、RIO VOLT,Philips,PINEに続いての対応である。これはあってくれれば嬉しい機能である。私はPacketライトのソフトが嫌いなので試していない。
 ちょうど上にある絵はNERO5でDR5を追記焼きしているところである。ROOTにあるデータと、DR1〜DR4まではすでに焼かれているのがグレーになっているから分るだろう。DR5を認識できれば、マルチセッション対応である。

DR5が見えているのが分るであろう。 マルチセッションOKである。さらに99分(800MB)CD-Rの認識についてもテストしてみた。下記は214曲入れたときの総データである。

830MBとなっているが1000表記であるから、1024表記なら、793MBである。総曲数は214曲である。認識の問題もないし、214曲目を演奏しているところ。!かなり、荒っぽい間隔で演奏させてみたけど、特に認識に問題がなかった。だた、こいつは、CDの認識が若干遅い。他の機器と比べるとちょっといらいらするレベルである。起動メニューがでるがもっと認識時間をはやくしてほしい。

800MBのCDも問題ないことから、通常の700MBでも問題ないであろう。また、Memorexの650MBのCD-RWでの確認はまだ行なっていない。あとで試してみるつもり。

操作性
 操作性であるが、ボタンのデザインはRIO VOLTの方がいいと思うが、機能はこちらの方がいいと思う。
 
 一般的なフロントSWであると思うが大きければ良いというものでもないが、押しにくいというわけではないので特に問題があるけではない。Play/Pauseは電源を兼ねているし、STOPキーもその機能のほかに電源OFFを兼ねているが、5秒間押しつづけないとOFFしないのはちょっと参った。最初電源OFF SWがないのかと悩んでしまった。FWD,RWDも1曲スキップでだけで、秒単位の移動はなさそう。
 最初にMP TRIPを研究しているといったが、ディレクトリを利用した管理は結構便利なものが備わっていると思う。MP TRIPと同じようにDIR/FILE SWがあるがそのキーが完全に機能しているのである。

ESPと/ID3キーは、CDDA再生時は、ESPのON/OFFとして機能し、MP3再生時は、ID3かIFLENAME表示か選択可能である。MODEは、全曲選択、ディレクトリ内選択、1曲選択、ブックマーク選曲などを選べる。FUNCTIONは、通常再生、ループ、ランダム、イントロ再生などが可能である。DIRモードは結構いける機能で気に入ってしまった。
 EQは、ボリュームと兼用したジョグダイアルで行なうのである。まずは、低音側、高音側の強度決定、その後、低音側、高音側のどの部分を強調するか選択可能である。一見自由度があるように見えるが、結構設定は難しいと思う。いまのところベストセッティングは見つかっていない。。


表示機能
 まずは、こいつで気に入ったFILE管理である。基本的にかなりうまいディレクトリ管理をしてくれる。DIRモードなら、FWD,RWDはディレクトリ単位で移動可能であり、Fileモードのときは、ディレクトリとFilename表示を行い。FWD、RWDはFile単位である。RIO VOLTと比べると2行VS3行なんであるが、こんなに見通しが違うのかなというくらいFileの選択が楽である。Fileモードでも、Play,、STOPキーで、ディレクトリとFile表示の行き来が可能で、比較的目的の曲を見つけやすいと思う。

 MODEは、Fileをどのようにわたっていくか選択するもので、通常のディレィトリ渡りをしていく”ALL"モード、ディレクトリ内のFile選択にとどまる”DIR"、1曲のみの選択の”1”と、ちょっと面白いのは、BookMark機能である。これは、簡単に言うとIEなどのお気に入りと同じで、気に入った曲がかかったときに特定のキーを押すとブックしてくれるのである。よくProgramなんて使えない機能があるけど、かける前に演奏順序を指定するまめな奴っているのかなと思いながらついている機能だけど、これは結構つかえる。電源をOFFにしても50枚までは手順を覚えていてくれるので、適当に選択時してBookを選べば簡単にその演奏のみかけてくれるのである。ダウンロード命で適当に落として、収拾がつかない人なんか重宝すると思う。。。これはGood Ideaだね。下を見てもlainの後にカントリーガールが選ばれているのが分るであろう。

次に、FUNCTION機能であるが、これは、前のMODEと密接にかかっているが、どのような曲順で演奏するかである。単純な一方方向の演奏、ループ演奏、ランダム演奏、イントロ演奏などである。。これは基本中の基本なのでそんなに解説はいらないであろう。

日本語はどのくらい出るのだろう.本当は”アンルイス”を表示させようと思っただが焼きなおさないといけないので、後で行なう。基本的に全角のひらがなとカタカナは表示できそう。記号などで文字化けしているのがあるので、記号類は半角の方が無難である。また漢字は残念ながらうまく表示できなかった。詳細は後でアップデートする。


音質
 付属のヘッドフォンではなく、KOSSのProtaProを使ったときの感想であることを最初に言っておく。音質であるが、RIO VOLTよりはおとなしめのような感じがするが、まだEQを使いこなしていないので、本来の音の楽しさを味わっていない。もうちょっとEQの設定が簡単だといいのであるが、ベストセッティングを見出せていない。このため、これはいい音という印象ではない。もうちょっと何とかなんかにかなという感じであり、もう一味ほしいなというのが感想。まあ、EQの設定で何とかなるのかという気がするが。。。。、
 CDDAの再生は結構まともESPをONにしてもノイズが載るわけでもなく、音とびも結構強いのでAUDIO CDを聞くのもいいかも知れない。なお、MP3のときは常にESPはONになっているようである。まあ、意外に実用的である。

電池
 1600mAのNiMHをFull充電してみて再生してみたけど、6時間から7時間くらいもった。RIO VOLTと同様にMP3再生時に、CDを止めるがRIOVOLTほど持たなかったのがちょっと残念であるが、まあ6時間なら許せるかな。まお、AC投入時には常時LCDのバックライトがONだったので心配していたが、電池駆動のときはつねにバックライトはOFFとなっていた。しかし、CDがまわると光量が減るのがあまりいただけない。

総評
 RIO VOLTがでてしまったので、ちょっとつらいかなと思うのであるが、ある面ではたしかにつらいところはある。WMAが未サポート、FWのアップグレードができない、リモコンがついてこない。などはあるが結構面白いプレーヤであると思う。WMAはあれば嬉しいが、MP3の資産をたくさん持っている人は無用の長物であるし、ハイレート命の人にはやっぱりMP3に一日の長があるので広い再生の能力をもっているこのプレーヤは使えると思う。また、リモコンも予定としてあるみたいであるから、そんなに気にしなくてもいいかも知れない。またBOOKマーク機能やFile管理などは結構使えるレベルにある。RIOのような中途半端なNAVI機能なんかよりは数段いい物をもっている。RIOもそのシェアーゆえ、嫌いという人がいると思うけどその場合は、結構楽しいプレーヤの一つであると思う。もう一つの売りの日本語表示は期待しないほうがいい。漢字が出ないので殆ど実用的ではない。しかし、よくいろいろな機能を考えるものであると思うし、今後のプレーヤの発展に波紋を投げる機種ではあると思う。使えないプログラム機能より、数段Bookマーク機能のほうが使えると思う。

以上