デトミニのエンジンOHの詳細(エンジン本体、サブフレームの処理を開始)


11月04日2008年

 内燃機屋さんにエンジンを送っているけど、その間にも車本体の改良は進む。サブフレームのスポット増しと青へのペイントがフロント部は完了した。本命は、ぎしぎし鳴るリアなのでリアもよろしく。伊豆から持ってきたデトミニはフロントからのサビが流れてきて嫌だったけど、サブフレームからのサビだった。今回のデトミニはボディーの状態が良かったので、サビは少なかったけど、対応はしておきたかったのと、MiniWorldでサブフレームを塗っているMINIがあって面白いアイディアだと思ったので参考にさせてもらった。色は朝日ペイントのドグドグしい青で良いと言ったら、ユーノスの青を選んでくれたそうだ。いま、乾燥中の奴を見てきたけど、良い感じ。。。。ここまで綺麗にすると、エンジン入れるときに気を使うっていたけどね。ポイントはリアなんで、今後もよろしく。

 デトミニのサブフレームも単純に塗るだけではなく、スポット増しをして強化してある。最初は、上から塗ろうと思っていたけど、オイルまみれではじいてしまうので前の塗装を剥離して地を出すことになった。

 前の奴は点溶接だったけど全体に綺麗に溶接した。その後、剥離剤とグラインダーで塗装を剥離した。やっぱり剥離したのは綺麗だね。これにクリアを塗って維持できると面白いねえ。錆てしまっては意味がないので、サフェーサーを塗ってさび止めををする。その後、上のような、青で塗った。チラと見える青が楽しみだ。

 内燃機屋さんに出す前に、ヘッドの加工を行う。ヘッドは内燃機屋さんでドライデッキ加工ならびに、1mmほど面研を行うそうである。その前に、市販の状態だとポートの空きがいまいちなので、下記の用に拡大していく。ガスケットの大きさまでは、拡大出来るはずなので吸気や排気の妨げになる部分をリューターで拡大していく。鉄なんで削るのは大変だろうけどね。ガスケットに当たらないように、また無闇に広げていないのは、流石だね。吸気側はキャブ側から、バルブ側に狭めていくことによって流速を早め、排気側は大胆にカットして排気効率を上げるように削ってあるね。

 もちろんカーボンが体積してしまっている吸気側もカーボンを除去して拡大していく。あわせて吸気効率向上のため、ガイドを抜いて、鏡面研磨を行ってくれている。イノチェンのビックバルブと組み合わせてどうなっていくか楽しみだ。

 次は、コンロットの軽量化と、ピストン、コンロットの重量あわせ。CooperSと同じコンロットを使われているが、もっと削れるってことで、各気筒の重量を計測して重さをあわせていく。

 下はオリジナルとの比較。回転体が軽くなることはかなり有利だ。コンロットにクラックが無いかの確認をしつついらないところを削り取っていく。クランクも良い状態でオーバーサイズのメタルは必要なさそう。

 最初、デトミニにあうメタルがなかった。オイルガイドが上下にある特殊タイプで、これもCooperSと同じタイプにあるそうで、現物を見ながら探すことになったそうである。

 オイルの循環の良さがジャーナルの良さなのかな?多少の磨きは入れるとのこと。ここは、内燃機屋さんでダイナミックバランスを取ってもらうので、向こうにまかすそうだ。

 デトミニのブロックは砂落としを実施。ここをやっても早くなるわけではないけど、砂落としをしておけばオイルの落ちるスピードが全然違うそうだ。削った方と、まだ削っていないところでオイルを落としたときの速度が全然違う。この辺も壊れないエンジンを作るための工夫なんだろうね。処理後の写真がなかったので、後でもらっておかないと。。。。。。。

 当初は、Jack Knight製の5速のドグミッションを乗せる予定なんだけど。来そうにないのでバックアッププランを発動した。やっぱり、イノシシの用に突っ走るのもいいけど、やっぱり2の手、3の手を考えておきたようね。4速のストレートカットセットがあるので、そいつのOHを準備。中古品だけど、なぜか2速のギアは新品なんでセレクタギアをみてみるとガチガチなんで新品を購入した。

 それ以外にも、1STジャーナルもぶかぶかだ。普通はこれはプレスで入れるもので、手で動く物ではないそうだ。このため。これは新品を購入した。またベアリングもぶかぶかで手でうごく。。。これってMainシャフトが痩せているのかと思ったけど、新品のベアリングあるので入れてみれば、所定の位置でとまるので痩せていないようだ。
 ぐらぐら動く1STジャーナル。これでは使えない
 併せてゆらゆらのベアリング
 新品なら手で入らない。。。。。
 そんなことで、1STジャーナルを買っておいた。

 Finalは3.66が安かったんで、こちらもGetした。3.44と3.66はどちらがいいだろうね。

 次にピストンの選択。三和さんが出しているチューニングマニュアルを見せてもらった。圧縮比とどのくらいに持ってくるかである。現状は、9.75CRの用で、これを10〜11CRくらいに持っていきたい。圧縮比を上げれば切れに良いエンジンになるそうだなんだけどここを過激にやると耐久性が落ちてもこまる。だいたい、1mmの面研をするなら6CCくらいのディッシュピストンで目的が達せそう。

 OMEGAの6.5CCのディッシュピストンを選択した。オーバーサイズも今後の展開を考えると最小の+20でいい。最初から大きいのを入れると、後がないからね。まあ、最後はスリーブを入れて対応すればいいだけど、無理をしても仕方がない。

 カムは73度のRALLY CAMのMD286にした。MKIーMINIの83度の誘惑があったけど、そこはもうちょっと低域から使える用にしたかったので、こちらを選択した。GP10では、63度か83度が多く。73度ってあんまり実績がないとのこと。まあ、中途半端でないといいけどね。これは何事も実験だ。

  次はオイルポンプ。前に、ERAターボで油圧が落ちる問題があったけど、それはオイルポンプのガスケット切れだった。そのときは、Turbo用のハイキャパシティータイプのオイルポンプを利用したけど2本止め。かつハイキャパにするため溝が深く掘られていてガスケットとオイルポンプの接している部分が心細かった。2年後には切れてしまったしね。昔のCパーツのオイルポンプはハイキャパで4本止めにできるので、これを探して入手しておきたい。デトミニのブロックも4本止められるようになっているしねえ。

 MD286には、このオイルポンプにあわせて、PINタイプを選んでおいた。C-AEG410Pってタイプを選んでおいた。これは、CooperSの3ピンとA+タイプの4PINの両方に対応できるタイプだ。たぶん、ばらしてバリ取りをして組んでくれるだろう。

 スタッドも錆びているので、ARPの新品を用意した。

 前のデトミニはクラッチの方までブローバイが上がってしまうのでl内圧をさげるために逃げを追加してくれた。これでさらに白煙が出にくくなるかもしれない。

 あとは、触媒がないので追加しなくてはならないけど、フレーム側の断熱材がない。このため追加してもらうようにお願いした。ARKTECのSUPER GTで使われている断熱材だそうで、譲ってもらった。

 内燃機屋さんから上がってきたらいよいよ組み上げ。5速のドグを搭載出来なかったのは残念であるけど、どんな風にデトミニのエンジンが仕上がるのか楽しみだ。

以上