デトミニのエンジンOHならびに車検を開始した。


10月12日2008年
 デトミニは、まだ発展途上で最初は足回りとブレーキのOHを行って、ボディーのレストアを行った後は、最後のエンジンのOHに着手した。エンジン自身はCooperSの流れをくむ1275GTと同じエンジンで、74psあると言われるけどだいぶくたびれているのは確かだ。踏み込んだときに白煙が出るのと、クラッチが滑っているのは最優先で対応したい項目だった。11月に車検を控えているので、エンジンOHをかねて、ミツさんの所に出した。取りあえず今回検討しようと思ったことは下記だ。ターゲットは青梅のアートフェスティバルに間に合うよう11月23日にしたい。
1)エンジンOHならびにバランス取り
2)ミッションOHか、4速ストレートカットギアOHならびに交換
3)フロント、リアサブフレームOH、ならびに青に塗装
4)リアの異音除去
5)フロントの牽引フック追加。色は黄色。
6)ドライデッキ化を含むエンジンチューニング。カムはそちらにお任せ。
7)赤でエンジンペイント
8)LCBの交換ならびにマフラーの合法化
9)車検
10)サスペンションコイル化
11) エアスクープの整形ならび黒塗装
12) グリルのクリーンアップならびにシルバー塗装
13) クラッチのマスタースレーブのOHならびにクラッチ滑り対策
14) リアのスタッド交換
15) エンジンルーム内の赤塗装。
16) 右エンジンステディーバー追加
17) オイルポンプの4スタッド化
18) ブレーキ強化(できれば)
 最初に、エンジンの揺れ止めのための対応を行った。デトミニは、上と下に一本ずつしか揺れ止めが付いていない。しっかりエンジンを押さえたいので、ERAターボと同じように上下2本ずつ押さえるようにした。その作業をやってからエンジンを降ろす作業を着手した。エンジンを降ろさないと作業は始まらないからね。

 左側は、下側に押さえるステディーロットのバーを着けるステーがある。それと、今回、ウェーターポンプの延長から、もう一本ステディーロットが出るようにステーを製作して貰った。これで、上下からしっかり押さえられるようにしておく。また、交換したウェーターポンプが良くなくせっかく綺麗にしたカムカバーも汚れてしまっている。これもウォータポンプを交換して綺麗する予定。でも、オイルやクーラントが漏れるとエンジンは汚いね。

 あんまりオイル漏れは少ないと思ったけど、結構漏れているね。こういう汚れは嫌いなので、綺麗にして、エンジンラッカーで赤に塗装して貰う。

 デトミニのエンジンの裏側見ると、”L"の由緒正しきLAYLANDマークがエンジンに付けられている。それに、右側にはクーラントを抜くためのドレインボルトが付いている。A+に近いだけど昔の要素がある不思議なUnitだとミツさんは行っていたね。流石に1275GTの流れをくむユニットだね。

 気になっていたエンジンルームの汚れなんだけど、思ったほどでは無かった。前回のレストアで積み残しになっていたので、これでついに綺麗にする。やっぱり中途半端は嫌いなんで綺麗になって欲しい。ウェーターポンプの延長から繋がるステーも追加されている。今後これも、赤に塗られる予定。

 クラッチやHeadは固着して外すのが大変だったそうだ。あぶれば簡単なんだけど、歪まれてもこまるので、時間をかけて外したとのこと。お疲れ様だ。これから、このエンジンはあまり開けられていないことが分かった。と言うことは、弄りがいがあると言うことだね。

 ブン回しているからヘッドにもそんなにカーボンが付いている感じはない。でも、デトミニやイノチェンのバルブは大きいって言われているけど本当だね。Inが36mmほど、Outga26mmほどだった。下手なチューニングヘッド並のバルブが使われている。

 ピストンにもそんなにカーボンは無かったそうだ。でも、デトミニに使われいるPistonの19010ってなんだろう。見たこと無い番号なんだよね。ただ、いろいろ見ていると、圧縮比が9.75の1275GTと同じ物だと言うことが分かった。

 多少オイル下がりがあるのかカーボンが付いているけど、25年前の車なら十分少ないだろう。

 しかし、不思議なのが、In側のポートにものすごい量のカーボンが付いていること。これでは、吸気効率が落ちていると思うほどだね。この辺の除去とポートの拡大と研磨は地道に行って貰う予定。

 シリンダー壁を触って見たけど段差もなく思ったほど痛んでいないことが分かった。クランクも同様なんで削らないでNormalのメタルでいけそうだ。ピストンもSTDだったので、無理に大きなオーバーサイズは入れないで耐久性重視で、+20のオーバーサイズのピストンにすることに決めた。

 いろいろバラバラにしてチェック中。驚くほど痛んでいないことが分かった。デトミニに入っていたCAMはいっさいの打刻がなくSPECが分からなかった。デトミニはCAMでパワーを稼いでいると言われているので興味があっただけどね。この辺は、ミツさんにいいやつを選んで貰おうと思っているけど73度くらいかなというところ、MD286かなあ?一つ落とすとMD276になるけど、CAMが全体のSPECに関係するのでここは良い奴を選びたいけどね。ロッカーアームは一本痛んでいるので交換予定。

 クーラント漏れは、ばらした結果交換したウェータポンプだったようだ。駄目な物は交換するしかないだろうねえ。ドライデッキ化でこの部分はそのままでは行かないため、これは使わないだけどね。

 ドレインボルトを開けても水が出ないってことだったので、いろいろ詰まっているようだね。ここはドライデッキ化の延長で洗浄して貰う予定。

 今度はクラッチのチェックを行う。私のデトミニは、スターターピニオンをよく壊すからちょっと心配をしていた。まだ新しいけど切り子が落ちているね。

 ギアの厚みが、遠心力用とすると厚い事が分かった。フライホイールとしては、遠心力用でないのかも知れないので、新たに購入することにした。

 クラッチ板を見ると当初思っていたブローバイが回っていない、あの滑りの症状からオイルまみれで滑っていると思ったけど、全然オイルっけが無いのでクラッチが摩耗して滑っていることが判明した。

 でもフライフォイールを見ると、レコード盤のように摩耗している。今回のクラッチ板を見るとリベットまで行っていない事から、以前かなりクラッチを摩耗するまで使っていたんでは無いかと推察された。再利用するにもここは削って処理するしかないけどね。まま、まだ新品が手にはいるから無理にこれを使わなくて良い。

 しかし、クラッチカバー内にはオイルが落ちている。ここはオイルがないそうだ。ラージシールは駄目になっていることが分かったので、これは交換する予定。

 これを受けて、パーツをMinisparsに注文した。ただMinisparesだけでは全部揃わないので、3件ほど追加で他に頼んだ。でも、Minisparesは入ってくるのが早く、5日ほどでくる。OmegaのPistonも別のお店に頼んでいるけど、やっと発送したとTrackingナンバーをもらった。もっと早くして欲しいけど、OmegaのピストンはMinisparesで扱っていない。でも、ポンド安があるので、自分で買った方が安い。送料を入れても大物パーツは半額か1/3ほど、なかなか送ってくれないOmegaのピストンだけど、タートルトレディングで11万だけど、私の買った店は送料込みで50760だった。まだポンドが落ちきっていなかったから、今は5万を切るではないかと思うけどね。

 デトミニエンジンの良いところは、A+の要素を持ちながら、旧タイプのクラッチが使えること。Race用にイノチェンのエンジンを選んで使いたがる一端がよく変わった。これは、今回買った超軽量フライホイール。わざわざ内燃機屋さんに頼まなくてもエグイ軽量フライホイールが2万ほどで手に入るのである。

 しかし、あまりフライホイールを軽量化して低域のトルクを失って使いづらいエンジンになってもこまるので、FastRoad用の軽量ホイールも買っておいた。これはエンジン降ろさなくても、交換できるので、使いづらかったら、FastRoad用に交換するように変更できるようにしてある。これでも、2個で4万ほどだから、両方買っても日本で一個分かうより安いはずだ。

 クラッチカバーは、Rally用のオレンジを選択。Race用はGrayだそうで、重いよと言われた。当初は1300CC用のブルーを買ってしまった。せっかくいろいろ強化パーツのある旧タイプのクラッチならとことん楽しまないとね。この辺は、金を惜しまずいろいろトライしてみたい。まあ、クラッチ不調ってこともあるけど、さすがにCopperSで鍛えられているので、この辺のチューニングパーツが旧型方があるとは思わなかった。

 また、クラッチプレートもEN40鋼の軽量タイプのCパーツがあるので買い直した。この辺の慣性モーメントを減らして、ピックアップの良いエンジンに仕上げる。でも、これをやりすぎると低域のトルクを失わないと良いだけど。やっぱり、下からパワーの出ている使いやすいエンジンにしたいけどね。

 オイルクーラーのパイプもひび割れていたのでいいのと言われたので、今回新品に交換だ。この辺でオイル漏れをして貰っても困るしね。それとベストなCAMタイミングを出すためbにダブルの軽量アジャスタブルタイプのタイミングチェーンを買った。今はシングルだからね。この辺は、ちょっとわがままだね。

 まだ、ミッションには手を入れていない。これをOHするか、4速のストレートカットを入れるか、はたまた、5速にするかもある。思ったほどエンジンが傷んでいないので、安上がりに上がりそうなら、イギリスから5速を引っ張ってこようかなと思っている。まあ、エンジンのOHがいくらになるかで変わってくると思うけどね。

 一応、センターピックアップは購入した。それと、4速のストレートカットセットの1−2のセレクターギアが痛んでいるので新品を買っておいた。

 やっぱり、がっちりエンジンは押さえて置きたいので、ステー追加は必要だろうと思っている。ちゃんとしたERAターボだと本当に揺れないけどね。デトミニはぐらぐらとは言わないけど、あんまりしっかり押さえていない感じがするね。あと、フルードが漏れて塗装がはげている部分があるので錆びなうようにして貰いたい。

 今回は、サブフレームもOHする、特に致命的な所は無かったようだ。でも泥だらけ、オイルまみれだっとようだ。

 スチームできれいに、オイルと泥を取っておく。自分が上の方をいじった感じでは塗装が剥がれてしまったけどそんなに悪くは無いとのこと。

 よく見れば、アンダーガードの押さえが当たっているのか割れている部分があるので、ここは綺麗に補修していきたいと思っているけどね。

 とっととOmegaのピストンが来てくれてエンジンを内燃機屋さんに持っていきたいけどね。やっと、日本行きの飛行機に乗ったようだ。なかなか思ったようにはいかないね。週末に届いてまた動きが出るかな?まあ、今後リアのサブフレームも分解して、後ろでギコギコいう問題を解決したいのでまたまだいろいろやらないといけないことがあるけどね。でも、エンジンばらしてみたけどなかなか面白いユニットみたいなので、今後が楽しみだね。ダンドラのWEBERが真価を発揮することになるのかなあ?なかなか楽しみになってきた。

以上