アメリカのADSLシステム


 日本でもやっと始まりつつあるDSLであるが、今回入れてしまった。Pacific BELLがキャンペーンをやっていて、それに乗った形だが1年間つかえば、工事費ただ、DSLモデムただ、スプリッターだだで、月々の使用料が$10 OFFの$39,95という魅力的なものだった。トータルで考えると年間$500値引いていることになるそうである。たとえ、1年未満でも$200の解約費でいいから、お得だといわれたものである。こっちの高速ネットはDSL、ケーブルモデム、ISDNの3種類であるが、ISDNはポピュラーではなく、ケーブルかDSLとなってしまう。私の周りではケーブルが人気があるけど、夜はモデム並みの速度になるとこっちのアメリカ人にいわれて、ちょっとやだなと思って使っていなかった。また、英語で入会の手続きをするもの面倒だし、WEB見るくらいならモデムでもいいやというのが、今まで高速通信システムを利用しなかった理由だった。でも、導入して間違いだったことに気づいてしまった。DSLは通信速度は、自分と交換機の距離のみに依存し、最低でも384KBPSは保証されていて最大1.5Mbpsでる。会社と比較して外部のとアクセスに関しては、2/3程度落ちるだけだった。私の場合には、120KB/Sec(約1Mbps程度)の転送速度が得られた(相手に依存するが)。これで、殆ど会社の通信環境は等価になってしまって、会社に行く意味は会議程度になってしまった。下の絵が今回導入したシステムである。黒いケースがPacific BELLがくれたDSLモデムでLANバージョンをもらった。DSLモデムは、LAN接続と、USB接続の2種類あるらしいが、Routerと接続したいので、LANタイプを選んだ。上の青いケースが、DSL Routerである。これで、クライアントからDSLモデムの共有が簡単に図れる。

 今回構成した私のシステムのブロック図である。3台のマシンを使っているから、DSLモデムを共有するために、LINKSYS製のBEFS41という、DSL/ケーブルモデムROUTERを使っている。これは$199で買えた。Routerとはいえ、4portの10/100BASE-TXスイッチングハブも内蔵しているから、ハブをそろえてソフトのプロキシ-ソフト利用してと考えるとほぼ同じ値段で揃えられる。共有のためのプロキシ-ソフトも必要ないから、本体のリソースを食うこともなく快適なシステムを構築できて満足である。なお、これはケーブルモデムにも対応しているから、日本でもケーブル接続で使っているなら試すといいかもしれない。本当に会社にいるのと同じ感覚(ダイヤルアップするでもなく。IEをクリックすればそのままHPが開くし)でつかえる。
 そういえば、Freewayつぶれちゃったのだね。2号機はFreewayのマザーだったのだけど、あそこの尖がった仕様のマザーは結構すきだったのだけど。。。

 転送速度の例を下に示そう。大体国内だったら、100K〜120KB/SEC(約1Mbps)くらいをデータ転送が行える。今回Clone CDを落としてみたけど、ヨーロッパでも45〜50K/SEC出ていた。また、DSLのいいところは、DSLをつかっていても、電話がそのまま使えることである。ISDNもそうであるが、DSLの場合は転送速度に依存せずに、電話がかかって来ても影響がないことである。


 工事を様子を示そう。DSLは音声帯域より高い周波数を使うことで同じ線で、電話とDSLが両方使うことが出来る。受話器を上げるとDSLが切れてもいいなら、何の工事もいらないのであるが、そんなのはいやなので、幹線に最初にスプリッタを取り付けて、DSLと電話を切り離す。下がスプリッタをつけたところ、

ちょうど真中の灰色のボックスがスプリッタである。スプリッタによってDSLと電話に分けられる。しかし、家の中は2線でしか接続されていないから、DSLの信号を送ってあげないといけないため、若干の屋内配線の変更をする必要がある。

右が台所の電話のコンセントで、ここから、リビングや寝室のコンセントへ分配している。今まで使っていた2線に加えて、DSL用の2線をパラって接続して終わりである.右側が寝室で、DSL用の信号を取り出してコンセントを増設して終わりである。思った以上に簡単である。

 Routerもちょっと解説しておこうかな。このRouter高性能であまり細かい設定がいらなくて本当にお手軽だった。DHCPサーバも内蔵しているから、各クライアントのIPアドレスの設定も要らないので、WAN側(DSL側)のLOGINだけの設定だけで終わってしまった。最初はこんなに簡単にDSLシステムが組めるとは思わなかった。下に設定を示そう。PPPoEをENABLEにして、ユーザnemeとPASSWORDを設定しただけである。これだけで、とのクライアントからでも簡単にDSLへアクセスできるようになる。
 日本でもDSLに触れられる環境になったら絶対勧める。ケーブルなんて込み合ったら、速度が落ちてしまうので、絶対にDSLの方がいいと思う。