120SLの車検対応。クーラーのダブル駆動化と、追加バンパーの取り付けなども行った。


3月05日2011年
 12月から、デトミニ、ERAターボ、120SLの順で車検が切れるため、継続車検を実施している。今度は2台目の120SLの車検が完了した。たまに3,4速が抜けることがあるけど特に問題なく調子が良いので、普通の車検にエアコンの修理をすればいいと思ったけど、よくよく調べると結構劣化しているパーツがあるようだ。一番左が、交換しようと思っている120SLのショートパーツだ。

 まずは、フロントディスクブレーキのOHだ。前の車検の時は、ブレーキホースは交換しているけどブレーキのOHはしていなかった。ローターもスリットが入っている物も安いため、この際だから、交換してしまおうと思っていた。まあ、デトミニとは異質のタッチも気にはなっていただけどねえ。

 今回かったロータースリットの向きが逆になるような指定で張られている。この辺はローターメーカーの考え方なんだろう。ERAターボのベンチタイプも同じ指定なので間違っていると言うことはないだろう。やはり、ドリルドローターはかっこいい物だ。全部バラして、綺麗にしていく。

 2ポットのキャリパーも今回OHする。ダストシールのところがかなり錆びて居るようだ。綺麗にするので、割って錆を綺麗に取った。

 シール類は使えないので交換となる。この辺の準備は想定内だ。

 ブレーキブロテクターを塗ってコムを保護、それに、シリンダーも新品に交換する。これで、ブレーキのOHは完了だ。

 なぜか一枚のローターがフリンジにちゃんと入らない。微妙にサイズが小さいようだ、このため旋盤で問題の場所を削っておく。プレーキパットも今回はカーボンのM1144にした。やっぱり、新品のローターとOHしたキャリパーは良い感じだ。

 組み込み直前の様子。新品同様にまで持ってこれる。

 機能美だよねえ。。。。ブレーキの効きも良いと良いなあ。
 
 次は、リアブレーキだ。今回はシリンダーは交換してしまうが、ホースが詰まっていることが分かった。120SLのタッチは遊びがなく硬く。硬いのを踏み抜けば効き始める。まあ、好きなタッチだったけど、デトミニのある程度遊びがかる感覚と違っていた。それは、リアブレーキのホースが詰まっていたからだ。家にあるホースを送ったけどなぜか径が違うことが分かった。さらに燃料ポンプやダンクがあるから、MINIとは違った対処が必要だった。まあ、ショックが簡単に落とせるから楽と言えば楽だろうけどねえ。

 回りの邪魔者を外して、交換を進める。非常に硬いタッチは消えて、デトミニと同じような遊びがあってそこから効くようなタッチになった。やっぱり、デトミニの効き方が正しいだと認識した。

 サイドブレーキランプがつかない事が分かり、切れている部分を調査して直した。また、ウィンカーランプやその他のランプを切れていたそうだ。

 前輪が悪路を走るときにゴトゴト言っていたのは、ステアリングラックのブッシュが駄目になっていたそうだ。その部分の部品が出ないから、ラックを交換って事になるらしい。外してみたら、崩壊してしまったとのこと。

 ジュラコンで製作して交換することになった。

 旧タイプのラックで、いろいろなところにピンがあってバラスのが大変だったそうだ。まあ、もとの物が使えるのは良いことで、OH出来て良かった。

 これが完成形態だ。

 ステアリングと接続してガタがあるのか確認しておく。

 ステディーロットのブッシュもガタガタだ。これは手にはいるけど、どうせすぐに駄目になってしまうので、ウレタンでブッシュを製作することにしている。これで、振動吸収と持ちが良くなるので、結構お勧めだ。

 Pinは元の物を流用するので外して、圧入する。

 3,4速は、エンジンが動いているからかも知れないということで、エンジンブッシュ回りをチェックしたら剥がれていることが分かった。このため、交換しようということで、120SLに合うように加工する。

 2個分あるので製作して取り付ける。

 サブフレームブッシュも剥がれていたので、この際だから交換した。まあ、テストしてみたけど、3,4速が抜ける件は解決していないねえ。これはギアボックスをOHしないと駄目だと言うことだねえ。

 次に、クーラーの修理に取りかかる。問題は2点合って、クーラーが効かないことと全ての駆動が一本ベルトで行われていることである。ベルトがアッパーホースの近くにあり、掠ることがあり、ちょっと心配な点なのだ。

 これで、コンプレッサーを2本ベルトタイプに交換して両方の問題を解決することにした。まずは、洗浄からだ。

 120SLはPreA+のエンジンになるから、今までのエンジンのままには行かない点がいろいろある。オルタネーターがダイナモを考慮されているので、穴位置が違うのだ。このために取り付けのステーを新たに起こした。

 実際取り付けてみるとまた問題が発生する。ベルトの面位置が合っていないのだ。120SLの方がエンジン側から外れた位置にベルトが来るようになっており、ずべてのプーリーをA+の物に交換することになった。ERAターボのバックアップエンジンから外して持っていった。

 全てを綺麗にして、再度交換してベルトかけることになった。綺麗に位置が出て2本掛けが実施できるようになった。2本掛けだと、増速できるので、アイドリング時の発電不足を解消出来るようになるだろう。

 あとは、コンプレッサーを交換したためホース径が変わってしまったため、異径ホースを製作して吸収した。

 買ったときにクーラーが動かなかったからどこからか漏れているだろうと思ったけど、どうやら漏れていない事が変わった。真空引きして二日放置したけど、真空を保っていたとのこと。これで、R12のガスを入れて動作を確認できた。

 アッパーホースからのクリアランスも十分あり、これで安心して遠出に出かけられそうだ。

 残りは追加バンパーだ。デトミニのオイルポンプを探していたときに、フランスのミニ屋さんが120SL用を売っているのを見つけて急遽購入した。フランスのMINIは、ぶつけて駐車する習慣から保護するためにプロテクターがあるようだ。これ欲しいなあと思っていたけど、ERAターボにはエアロが邪魔で付けられないので忘れていただけに120SLに付けられて良かった。

 位置決めのためにバンパーを外しておく。

 綺麗にとりつけるために、やはり加工が必要な点が出てきている。

綺麗な面位置を出すために新たにステーを製作していくれた。これでバンパーが浮くことなく自然な形で付くことが出来るようになった。

 意外に顔がしまって、実際に見るとかっこいい。思った以上にバーを追加しただけなのに印象が変わるとは思わなかった。

 120SLのドレーンボルトはちょっと良くなくて、オイル交換が恐怖だった。このため、クイックドレーンボルトを付けることにした。どのみちケースに当たってしまうので、延長ドレーンを作る必要が合ったので、丁度良いだろう。穴も結構大きく良い感じでオイルがでる。

 こんな、感じで取り付けが完了した。

 まあ、当面問題だと思った点が解決して良かった。特にクーラーのダブル化でアイドリングでの発電電圧が上がり渋滞でのトラブルが解消できるのが大きい。また、ベルトがアッパーホースに当たるケースがあり、怖くて遠出できなかったが根本対策ができたので、これで問題がなくなるのでは無いかと思っている。

以上