Innocenti120SLのラジエタから水漏れに起因したトラブル対策.


3月01日2009年
 MAD FLAPを取り付けて、外れないかなと奥多摩へテストドライブに行ったけど、ラジエタから水漏れが発生していることを見つけてしまった。もともと、ちょっとリークしているなあとは思っていたけど、今回ちょっと奥多摩を走ってみたけど、結構漏れている。それに、この涼しい2月なのに、渋滞すると水温が100度を超えてオーバーヒート気味なのが気になっていた。エンジンを回すとラジエタが完全にパンクされて困るので新品のラジエタもあるし、交換するかと思っていた。

 ラジエタ取り外すのにまずは、クーラントを抜かなくては。。。。と思ったけど失敗して漏らしてしまった。

 リークしているので、ローワー側のホースバンドが腐ってしまって、外れず結構苦労した。でも、何とか外れてくれて助かった。

 外したラジエタと、バックアップのラジエタ達。何あったときに困るのでこの辺の備えは、万全にしてあると思ったが。。。。。

 パンクしたラジエタをチェックしてしてみると、いろいろ穴が開いているねえ。まあ、20年ぶりっていうこともあるし、これは後でコア増しに交換してOHしてもらう予定だ。

 これがイタリアから購入した新品の120SL,デトミニのラジエタ。まだ、実は手に入る。

 でも、衝撃の事実が分かる。ローアー側のパイプがエアコンのコンプレッサーにあってしまうことが判明する。交換前のラジエタを見ると、ローアー側は横からパイプが出ていることに気がついた。エアコンのある日本仕様のラジエタは改良されていることが分かった。。。このままでは使えない。。。。。

 デトミニで使用していたラジエタがあることに気がついた。デトミニに始めから入っているラジエタはセミセレトアの時にGP10にコア増ししてもらったラジエタと交換したので余っていた。元のラジエタを見るとエアコンが使えるようになっていた。こいつはラッキーだと思ったけど、デトミニも結構温度が高かったような気がするので、ちょっと嫌だなあと思ったけど、背に腹は変えられないので交換作業に着手した。

 交換作業でつまずく。防振用のゴムが劣化して硬くなり、これを使うことが出来なかった。もう硬くなって意味がないだろう思ったので使わなかった。また、後ほど分かるのであるが、電動FANのケースが変形していた。これに起因して電動FANが回るとばたばたと異音が発生してしまう問題が新たに発生してしまった。

 先週の交換の失敗に懲りて、秋葉から防振ゴムを購入して取りあえず考えれる準備を行った。昨日は雪が降る状況だったので、今回はガレージに120SLを移して修理を実施した。

 サイズがいまいちちゃんと合うか分からないのでいろいろサイズを買っておいた。まあ、これでも数円なんで大した額ではない。

 大きいサイズがちょうど良かった。ゴムを入れて防振をはかる。ゴムを入れなかったときはラジエタがぐらぐらしていたので、これで異音が直ると思っていたけど、音は下がったが根本的な解決がされていなった。まだ電動FANが回ると異音が発生するため、FANに問題があるのは明白だけど、当初はどこが干渉しているのか分からなかった。

 FANブレードを見ると、ケースよりはみ出している部分が見つかる。なるほど、これがラジエタを叩いて異音が発生することが分かった。

 何でFANブレードが出っ張るかというとFANとエアコンのクリアランスが狭いためにエンジンが動くとFANを押していたようだ。取りあえず、FANの変形を直して、当たりそうな部分を削って対処した。また、奥多摩にテストドライブに行ってみたけど2時に直ったので、他のファミリーカーについていく位だったけど、トラブルは起こらなかった。もう少し踏んでから様子を見たいがうまく行きそうだ。根本にはコンプレッサーをもうちょっとエンジンより移動しないと駄目だね。これは、あとでミツさんに頼もう。

 あともう一つ気になったのが、サーモスタット。なぜか、クーラント入れてもだだ漏れするので、何だろうなあと思ったけどサーモスタットが入っていなかった。120SLはウォーターポンプへのパイパスがあるので、サーモ用のスリーブが無いと良くないので、サーモスタットを入れることにした。手持ちに82度品があったので適当に入れておいた。

 実は、このサーモハウジングは使いにくいので後日、また交換予定。注文を出したがまだ来ていないねえ。今回は段取りが悪すぎる。外したスタッドは錆で膨らんでしまっているので、さびを落としてシリコングリスを塗って、酸化防止を行う。このために、Wako’sのケミカル剤を用意した。

 サーモの周りに液体ガスケットを塗って水漏れが発生しないようにし、スタッドには、シリコングリスを塗ってさび止めと次回の外しやすさを狙っている。これで、クーラントを入れて、ラジエタキャップを着けないで、アイドリングで回してエア抜きを行った。

 しかしFANが回転するタイミングが遅すぎる。メーターで100度超えたあたりでFANが回り始めるから良くないのだ。デトミニの時もFANの回るタイミングが遅すぎると思っていた。今のラジエタに使っているスイッチが、GP10から私のERAターボで使っているサーモスイッチと同じと分かっていて、これは76度と低い温度で入ることが分かっているので、今回の問題に有効だろうと言うことで交換してみた。これは、日本仕様のMINI1000のエアコン用のFANスイッチと同じだそうだ。この辺は豆知識だ。

 やっと、思ったように動くようになったね。奥多摩ドライブだと、90度を超えて100度以上になっていたけど、帰ってきたときに見てみると85度程度で収まった。サーモの温度とほぼ同じなので、これで狙った制御系が働いて来たようだ。異音もこんな感じで出なくなって良かった。元の壊れているラジエタも日本仕様が必要なので、OHは検討しておこうと思う。

 これで冷却系の問題は解決した。次は発電系だね。FANが回っている時にもアイドルで14Vはキープしたいけど、今のオルタは全域で負けてしまっている。Lucasのオルタに交換を試みたけど、現状のステーでは取り付けられない事が分かった。エアコンなしのステーと一部の加工をしないとうまくLucasのオルタは着けられないので、エアコンの移動と併せて、これは頼んでしまおうと思っている。

以上