Innocenti120SLのラジエタFANを薄型へ交換した。


4月11日2009年
 70Aのオルタネータの交換の延長で問題に気がついたのが、ラジエタFANとコンプレッサー間のクリアランスがほとんどなかったことだ。エンジンが前後に揺れることでFANを押してしまっていた。押されることでFANブレードがラジエタにぶつかって回らなくなる問題も発生したので、根本的に解決したかった。最初はコンプレッサーを移動して対応すれば良いと思っていたが、自分でやることは非常にハードルが高いと思われた。そんな時に小型のFANが結構出ていることが分かったので、もっと薄型のFANに交換すれば、クリアランスを得るのが容易であることに気がついた。それに小型FANなら2連化も容易なので、もっと冷却性能を上げらのでないかと思った。

 今回は7inchFANを2コ購入した。しかし薄型FANは汎用品なので、取付け穴は合わない。ジョイフル本田に行って、45X30cmのアルミ板を買ってアジャストすることにした。2連化も容易であることが分かった。

 最初にラジエタの固定穴と、FANの固定穴を開けておく。そして、FAN用の7inchの穴を開ける。

 7inchの穴を開けるのは流石に大変。ドリルで少しずつ開けていって、ニッパーでカットしていく。後は、ヤスリで仕上げていく。。。

 ヤスリで仕上げが終わった完成形。ゆっくりやっていたので、一週間もかかった。まあ、手間をかければ何でも出来るけどね。

 一度に実施しないで、計算が合っているか確認しながらやっている。この辺は、真空管のアンプのケースのトランス穴開けの経験がから来ているだけどね。そういえば、最近アンプ作っていないなあ。。。

 両方開いたので固定した。手間は掛かったが特に問題も無かった。次はFANリレーの製作に取りかかる。リレーの部品は、インジェクションハーネスを利用して作成する。MINIのハーネスキットは便利だよね。色分けのケーブルも手にはいるし、ヒューズかリレーなどもいっしょだからね。

 MINIに使っているリレーのピン配置は分からないので、テスター片手で調べていった。リレーへの電源を切って"切”の状態だ。

 リレーに電源を入れて、”入”にしたところ。取りあえず、使い方がわかった。バッテリから直接電源を取ることにしたので、ブレードヒューズを噛ませる。120SLのヒューズは、容量設定がいい加減なので、FANが止まっても切れないのでここは作り直した方がいい。

 リレー、ヒューズを組みせたハーネスが完成した。あとは、120SLに実装して、動作確認だ。

 まあ、いきなり実装してから、問題が合ってもしょうがないので、ハーネスの動作確認を行った。FANをONにしても4Ω程度あるので、良い感じだ。

 もちろん、リレーをOFFにしたときには、切れる事は確認している。

 とりあえず、問題がないことは確認したけど、念のためにバッテリを繋いで動作確認した。風量は同じくらいありそうだ。実際に回るようなので、後は実装するだけだ。下は、7inchの薄型FANを2連で入れてみたところ。特に問題はなかった。

 新旧のクリアランスの比較。あんなにギリギリだったけど、十分の空間を得ることが出来そうだ。

 小さくてわかりにくいので、拡大したところ、コンプレッサーと十分な空間が出来るようになった。前より、コンプレッサーやオルタへのアクセスも容易になる副産物もあった。

 薄型化で気になるのは、風量である。十分な冷却性能が無くては、困るので、アイドリングの状態でちゃんと冷えているのか気になるところである。アイドリングの状態でほっておいて、FANがストップANDゴーを繰り返しているのが分かるので、狙った温度コントロールが行えているのが分かるだろう。まあ、これで、当面の120SLでおかしいなあと思っているのが直った。あとはエアコンの修理をして終わりだろう。

以上