Innocenti120SLへ70AのLucasオルタネータが交換完了.


3月29日2009年
 ステーの問題も解決して、やっとまとまったかなと思っていた70Aのオルタネータの交換だけど、テストトライブの時にアッパーホースをオルタネーターの冷却フィンが引っかけて穴を開けてしまった。最初組んでみたときに、フィンに接近していてちょっと危険かなと思った。それとオルタが上に移動して、ボンネットを閉めたことで押してしまったことがとどめを刺してしまったようだ。まあ、ノーマルの120SLはエアコンが無いから問題ないだろうけど、日本仕様はあるからねえ。問題は、サーモハウジングの出口の向きであることは明白だった。最初はMPIのサーモハウジングを利用しようと思ったけど120度回らない事が発覚して、奈落の底にたたき落とされた。。。

 嘆いていても仕方がないので、MinisparesのWEBサイトを見て使えるサーモハウジングが無いかなとチェックしていたら、左側に出口があるサーモハウジングを発見した。まるで、120SLのためにあるようで、96年製までのSPI用に作られた物であることが分かり、すぐに注文をかけた。送料をケチったために、郵便で送られてしまったために連休に届かず悶々とした日を送っていた。

 来たら早速取り付ける。ついでに冷却フィンカバーも追加して万全の体制にして、下のようにオルタネータを避けるような配置となり、120SLと相性がいい。最初からこれを入手しておけば良かった。

 ホースもオルタのプーリーを避けるように配置して、綺麗に逃げられることが分かる。

 ホースはまだ改良の余地がありそうな気がするが、いろいろな要素を絡めて問題を解決できるのは楽しい。奥多摩へテストドライブへ行っても問題なかった。

 やっぱり高性能なLucasのオルタネータは良い。上は取替え前の日立オルタのアイドル時の発電電圧で下は、取り替えた後のLucasオルタのアイドル時の発電電圧。Lucasは、アイドル時でも14Vの出力がでた。家の方は、渋滞が多いのでアイドル時にもちゃんと発電してくれないとバッテリが持たなくて、その後エンジンの点火系が不安定になるので、この辺の整備は重要だ。もう、30年選手だけど、かなり調子が良くなってだんだん面白くなってきた。

3月15日2009年
 前回のラジエタ交換の時に70Aのルーカスのオルタネーターのフィッティングを行ったけど2点問題があった。下記のようにステーの場所が違うから、これに対応した変更をイノチェンの120SLに加えなくてはならない。よくよく見ていると全然取り付け位置が違うだよねえ。問題はエアコンから出ているステーの変更と、右側のブラケットが飛び出していてプーリーの平行を保てない問題が起こっていた。平行の問題は自分には重荷でみつさんに頼もうかなと思っていたけど、なかなか車弄りも面白いし時間つぶしになるし、なにより構造や問題点の把握に役立つのでやってみようと思った。結局簡単な改造で70Aのオルタネーターが取り付けられた。まあ、結果的にはパズルみたいなもので部品の組み合わせの問題だと言うことが分かった。取り付け自身はうまく行ったのだが、新たな試練がテストトライブで明確になる。まあ、部品が届かないとこれは解決できないので、来週のネタになったと喜ぶしかないけどけど、今回は怒濤の70Aルーカスのオルタを120SLに取付け編だ。

 前回の取付けで、コンプレッサーからのびているステーは長すぎるので(一番下の写真を参考)、使えなかった。エアコンなしのオルタのステーが利用できるのが分かっていたので手持ちのバックアップエンジンからステーを外して、綺麗にした。これで、難問の一つが解決。

 もう一つが難問でヘッドからのびている右側のステーが、邪魔をしてオルタについているプーリーが飛び出した。これを解決するには、ヘッドから伸びているステーを数mmずらせれば取り付けられるが、ボール盤でもないと穴は開けられないし、下側のコンプレッサーを押さえているステーもあり、そのステーを移動するに手間が掛かることが分かった。それで、ERAやデトミニのエンジンを眺めていて気がついた。オルタに使っているプーリーは何種類かあって、エアコン有りと、無しでベルトの掛かる位置が違うのである。エアコン有りだとベルトの掛かる位置が出っ張っているから、オルタ全体を右側に大幅にずらせる事が分かった。元々は、オルタの冷却フィンカバーやコンデンサー、引っかけが欲しくてジャンクのMINI1000のエアコン利用オルタを買っていたけど、このプーリーが解決の鍵になるとは思わなかった。

 旧日立のオルタの位置関係を確認して、MINI1000オルタのプーリーばらしに掛かった。でも、これのねじが硬く外せなかった。まあ、根気よく作業してやっと外れてくれた。これで、70Aのオルタのプーリーと交換して位置関係を確認した。オルタ全体を右側に移動できるので、ステーの固定方法を変更できるので、遂に各プーリーと平行を保つ事が出来ることが見えてきた。。。。

 これが今回の鍵になるオルタとプーリーだ。

 もともと日立と同じような方法でエンジンとオルタのステーを固定する方針だった。しかし、これだと、Lucasの70Aのオルタは大きくて、プーリーが出っ張ってしまって平行が保てなかった。しかしエアコン用のオルタを利用することによって右側に移動することが出来たので、日立とは違った固定が出来たので今回の解決となった。

 下のように各プーリーの平行を保つ事が可能になった。これがずれると発熱やプーリー割れに繋がるので、ちゃんと調整しておきたい。もともと日立のオルタの固定もいい加減で、今回の交換の動機にもなっているだけどね。

 次に、ケーブルの作成が必要だ。日立のオルタは、B電源と、2本の信号線が出ているが、LucasはB電源と1本の信号線だ。日立とLucasの仕様を比べながら、デトミニの配線図とMINIの配線図を調べていたら、赤いLineをLucasの信号に入れれば良いことが分かった。最初はこの辺がよく分からなかったからLucas化をためらっていたけど、あまりに単純でちょっと考えれば分かることなんだなあと後で思ったね。

 また、ルーカスのコネクタは特殊な形でこれは手に入らないだろうと当初思ったので、昔インジェクションのハーネスを買ってあったので、これをばらして作った。しかし、インジェクションのハーネスで驚愕の事実が分かる。LucasのB電源は、2本出ているのであるが、途中から一本にまとめられていたのである。一本にまとめられたところで切ったのでかなり短い形で流用ハーネスを作らざるを得なかった。とりあえず、ぎりぎり届いたけどハーネスの張りや端子のテンションが掛かってしまうので、良い感じではなかった。しかし、minisparesのWEBを見てみたら、このコネクタ売っていたので、自分でハーネスを自作した。これで、取りあえず2倍の長さのハーネスを作成することに。あのハーネスを見ると、オルタの容量を増強することも大事だけど、ハーネスの見直しもちゃんとやった方がいいねえ。レストア時は絶対に考慮すべき点だと思った。

 minisparesから届いたパーツ達。74度サーモの手持ちが無かったので、今回また交換しようと思っていたので一緒に注文した。このコネクタは手にはいると思わなかったよ。。

 信号ラインは、ダイオードが入っていることが分かっているので、今回は移植することにした。オルタ不調はこのダイオードがパンクするっていう事もあるので、結構大事だ。しかも、テープが撒いてあるからばらさないと見えないからね。

 ケーブルをのばすことが出来たので、テンションもかからないで綺麗に納められるようにした。今時は、ケーブルにテープを撒くことなんかしないで、保護チューブをかぶせるだけだ。

 これで、準備完了。無事発電もできて、ベルトも滑ることなくうまく行ったと思われた。しかし、オルタにアーチ状に掛かっているアッパーホースが気になっていた。。。。奥多摩へテストドライブすると、ボンネットから派手に白煙が上がった。オルタの冷却フィンがアッパーホースを破ったようだ。やっぱり、エンジンは動くからね。Lucasのオルタは日立より大きく無理が祟ったようだ。。。。

 とりあえず、タオルで応急手当をしてアッパーホースを見てみると見事に裂けていた。。。これでは駄目だ。。。またも、試練が降りかかってくる。もともと、イノチェンは問題を抱えているだろうね。この辺の弱点を克服して安心して乗れる車にしたいねえ。大体、冷却フィンの上にラジエターホースを通そうという発想自身が嫌いだ。。。

 そこでminisparesのWEBサイトを見ていたら、MPIのサーモハウジングは90度曲がっていることを発見した。そのMPI用のサーモハウジング(PEQ100650)を買おうと思ったけど、今回は週末に直したかったので時間優先でテムズ新潟さんのWEBでで結構安価に出ていたので早速連絡した。なかなか話が伝わらないけど、どうやらテムズ埼玉に部品がある事が分かった。テムズ埼玉は坂戸市なんで、鶴ヶ島まで圏央道を使えば30分もかからないので直接行った。しかし新品がなかった。中古品なら分けてくれると言うことで譲ってもらった。テムズ埼玉さんも結構親切そうだ。。。そこで、これでやっと問題解決と思ったけど、サーモハウジングの穴位置って正三角形ではないことが発覚した。120度ずらして、ネックをラジエタ側へ向かせようとしているけど、それが出来ない事が分かった。。。これはクリティカルヒットだね。やられたと思った。しかし、この形はあとで何かに利用できそうな気がするけどね。

 サーモは変えようと思っていたので、82度から74度品を用意したけど、まだ使えない。。。

 痛恨のミスだけど、解決策が無いわけではない!そんなことは想定の範囲内だ!97式のSPIのハウジング(PEQ100690)は、左側に向いていることが,分かっている。これを使ってみればいいだけどね。しかし、このハウジングはMPIの2倍の11K!!Minisparsから買えば3Kほどなんで、どうせ週末しか作業ができないので注文を出して来週に持ち越しになった。

 ハウジングの出口を左側に移せば冷却フィンがあたらないのがわかるだろう。だれか、SPIのハウジングが余っている人はいないかな?最近は、minisparesからの発送が11日も掛かっているので待ち遠しい。。。

3月02日2009年
 120SLのオルタネータはICタイプのオルタネータが使われている。デトミニよりも効率が良く性能も良く14V位で安定しているが、この状態は1500rpm以上回したときの状態だ。渋滞に入って、夜などのヘッドライトを点けてFANが回ったときにはかなり電圧が落ちてしまい、バッテリを消費してしまうため、エンジンが不調になってしまうことが見えていた。家の方は、渋滞がさけられないのでこの辺はきっちり直したいと思っている。

 問題はアイドル時の電圧。このときは13V程度出ているが、これは比較的充電状態が良いからこの電圧を発生している。バッテリが弱ってくると限りなく12Vに向かっていくので、渋滞時は電圧計に目がいって落ちつかなくて嫌だ。このため、デトミニにLucusの70Aの効果があったので、120SLも同様に交換する。

 120SLは日立のICオルタネータが接続されている。B電源と、2本の配線からなっている。。。。LucasはB電源と、IG電源の2本。。。。この辺は、うまく合わせないと動かせない。

 オルタから、本体には、茶色と紫が接続されていることが分かった。Lucasには、IG電源には、茶色を接続すればいいだろうとデトミニの配線図から類推される。

 今回の交換対象の70Aオルタネータだ。55Aと互換性がある。

 日立とステーの出ている位置がちがうため、そのままオルタを設置することが出来なかった。問題は、後ろ側のステーを数ミリ右側に移動させないと平行が保てなかった。

 また、ラジエタ側のステーも下側に移動しないとうまく固定されないことが分かった。エアコンなしのステーが必要だとわjかった。でも、エンジン側のステーも改良しないとだめなので、ここは、ミツさんの所に頼んだ方がいいだろうという結論になった。

 エアコンのコンプレッサーも移動したし、オルタの位置をちゃんと出さないと割れるのでちゃんと対応したいけどね。


以上